一週間に飲んでもいいアルコールは何グラム?健康にいい量は?

健康を守る

お酒はお好きですか?

私は、好きです。

しかし、最近、アルコールの健康被害について、
少しずつ話題になっていますよね。

せっかくなら、安心して飲みたい!
安心して飲めるのは、どれくらいの量なんだ!

ということで、
少しまじめに調べてみました。

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今回の参考文献

今回の参考文献は、

Robyn Burton, Nick Sheron(2018)
No level of alcohol consumption improves health
The Lancet, VOLUME 392, ISSUE 10152, P987-988

/https://www.thelancet.com/article/S0140-6736(18)31571-X/fulltext?utm_source=baytoday.ca&utm_campaign=baytoday.ca&utm_medium=referral

です。

論文の題名が読めた方、
少し嫌な予感がしているかもしれませんね(笑)

リスクを最小限にしたいなら○グラム

さっそく、結論になりますが、
本文献によれば、

アルコールによる健康へのリスクを
最小限に抑えられる摂取量は、
「1週間に0 g」だそうです。

・・・結論、出ちゃいましたね。

アルコールは飲まなければ、
飲まないに越したことははないということです。

私を含め、
お酒好きのみなさまには、
残酷な真実です。

これだけでは、
アル中予備軍の方々は、
納得がいかないと思いますので
くわしい内容を見ていきましょう。

実は怖いアルコール

2016年のデータになりますが、

世界195カ国において、
男性の39%、女性の25%の方が日常的に飲酒を行っており、
年間280万人の方が
飲酒の影響により、
命を奪われています。

怖いですね。。。

やはり、飲酒習慣があるまま、
年を重ねると、
がんや動脈硬化のリスクが
各段に高まるようです。

若い方も、
あぁ自分は、まだ大丈夫だ
ではないですよ!

若い方についても、世界的に
アルコールに起因した、
結核や交通事故、自傷によって
命を落とす方が多いという現実があるわけです。

お酒を飲みすぎると、
結核になるのですね。

アルコールは免疫力を低下させるのだとか。。。

結核は江戸時代の病気だと思っていましたが、
現代においてもかなりの罹患者がおられるようです。

お酒は少量なら体にいいのでは?

酒は、百薬の長とも言われるだけあって、
適切な飲酒量であれば、

糖尿病や虚血性脳卒中といった
怖い病気のリスクを減らせるといった
保護作用があることも
確かに報告されています。

個人的には
現代日本人にとって、
糖尿病が抑えられる、というのは、
なかなか大きなメリットではあるとも思います。

ただ、本文献によれば、
上記のような
アルコールの保護作用については、
発癌リスクによって、すべて相殺されてしまう

というわけです。

残念ながら統計的にみると
アルコールを飲むことによって、
死亡リスクが優位に低下することはない

ということです。

ですので、
お酒をわざわざ健康のために
飲んでいるという方は、
今すぐにやめましょう。
だまされています!

英国の最高医療責任者も警鐘

英国においては、
最高医療責任者から、

「no safe level of alcohol consumption」

つまり、
「飲酒において、安全なレベルはない」
として、飲酒に関するガイドラインが
発表されています。

これは、
「少しの飲酒でも安全ではない」
と解釈できると思います。

これはさすがに信憑性が高いですね。

ちなみに、
日本では、厚労省から、
一日20グラムのアルコールが
適度な量であると、
示されています。

もしかしたら、
酒類業界からの反発などもあり、
政府として、表立って、
アルコールの危険性を指摘することは
できないのかもしれませんね。

国内の大事な産業を
無下につぶすわけにもいきません。。。

さいごに

結論として、
1週間に飲んでもいいアルコールの量は、

「0グラム」

ということになりました。

なんとも
不本意且つ面白みのない
結果となってしまいました。
読んで下さった方にも、申し訳ないです。

しかし、今回は、
アルコールについて、
正しい知識を得ることができました。

みなさんの中にも、
アルコールの危険性を認識しないまま、
なんとなく飲酒を続けている方も
いらっしゃるかもしれません。

私も、その一人でした。

これからは、少しずつ
飲酒の機会を減らしていこうと思います。