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2030年、あなたの仕事はなくなる!?5つの磨くべきスキルとは?

リスキリングの話

「これから人の仕事は、AIにどんどん奪われるぞ!」

こんな話を聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。
これは、もちろん事実です。

しかし、
逆に、AIの発達により、
新たに創出される仕事があるのも、また事実なのです。

つまり、
”必要とされるスキル”を間違えずに磨いておけば、
新たに創出される仕事にありつくことができるというわけです。

そうすれば、
あなたは、誰よりも必要とされる人間になれることでしょう。

では、その”必要とされるスキル”とは何なのでしょうか?

今回は、
「2030年に向けて、磨くべきスキル」について、
取り上げます。

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この10年間で、8%の仕事がなくなる・・・が!?

世界経済フォーラムから、
『The Future of Jobs Report 2025』が発表されました。
(参考:The Future of Jobs Report 2025

レポートは、
技術開発、グリーン・トランジション、経済や人口のシフトによって、
世界の労働市場は再構築されることが明らかにしています。

そして、
それにより、
この10年間で、9,200万人の雇用が失われるとされているのです。
これは、現在のすべての雇用の”8%”に当たります。

もし、あなたの会社の従業員が100人であるとするならば、
そのうちの8人の仕事は、消えてなくなってしまうということですね。

しかし、その一方で、
新たに創出される雇用は、約1億7,000万だとされているのも、事実なのです。

つまり、
良い方向に考えるならば
この10年間で、雇用は14%も増えることになるのです。

仕事は、AIに奪われるばかりではなく、
新たな雇用を創出してくれる存在でもあるわけです。

ただし、注意すべきなのは、
新たに創出される雇用に対して、
我々は、必要なスキルを磨いておかなければならない
ということです。

それさえ、怠らなければ、
未来は、今よりずっと良くなると言えるのではないか、
とすら私には思えています。

新たに必要とされるスキルは、これまでと異なる!?

2030年、14%の雇用が新たに増えるのは、
うれしい知らせではなかったでしょうか?

しかしながら、
“新たに創出される雇用に必要とされるスキル”と、
“我々がこれまでに磨いてきたスキル”には、
やはり、どうしても差異が生まれてしまうことになります。

そこに生まれる差異を、
スキルギャップ」といいます。

我々は、
このスキルギャップをうまく埋めることができれば、
来たる新時代を謳歌することができます。

しかし、逆に、
スキルギャップを埋めることができなかった人は、
悲しくも露頭に迷うことになる可能性すらあるのです。

つまり、
スキルギャップを埋められるかどうかが、
今後のあなたの人生を大きく左右することになるのです。

レポートによれば、
日本では、現在、必要とされているスキルの34%が変化するとされています。
(参考:The Future of Jobs Report 2025_3. Skills outlook

2030年、5つの磨くべきスキルとは?

さて、それでは、ここからが本題です。

スキルギャップを埋めるため、
来たる将来を見据えて、
我々は、どのようなスキルを磨いていけばいいのでしょうか。

レポートを参考に、
日本における、上位5つのスキルについて、
取り上げていきたいと思います。

1.AI/ビッグデータ

AI/ビッグデータについては、
国を問わず、最も急速に成長しているスキルとして位置づけられています。

あなたの職場でも、
RPAやデータ利用の効率化などによる業務の自動化は、
徐々に進んでいるかと思います。

そして、それらの次のレベルとして、
今後、より重要性が増してくるのは、
AIやビッグデータの活用ということになるのです。

2.創造的思考

テクノロジースキルを補完するスキルとして、
“創造的思考”が挙げられています。

やはり、
新しいモノを創造するのは、
AIではなく、人間の仕事だというわけです。

3.好奇心と障害学習

かつて、職場で重宝されたのは、
“生き字引”と呼ばれる何でも知っている人だったかもしれません。

しかし、
スマホ一つで、なんでも調べられるようになった今、
必要なのは、
なんでも”知っている”ことより、
すぐに”調べられる”ことなのではないでしょうか。

いろいろなことに
興味を持って勉強を続けられる人が、
今後、必要な人材になってくると考えられているのです。

4.ネットワーク/サイバーセキュリティ

昨今、生成AIや量子コンピューティングの発達により、
かつてないほど、我々はサイバー攻撃にさらされるリスクが高まっています。

セキュリティの専門人材は、
今後、さらに重要性が増してくるといえます。

5.共感力/アクティブリスニング

AIにとって難しいことの一つに、
“共感すること”が挙げられます。

今後の仕事は、多くの面で
AIを介しながら行われることが予想されます。

そのような職場環境の中では、
人の気持ちに心を傾けられる人は、
チームワークをよくする上でとても貴重な人材になるといえるでしょう。

2030年、重要性が低下する5つのスキルは・・・?

では、逆に、
今後、重要性が低下するスキルも、
レポートを参考に取り上げておきましょう。

私を含め、もしかしたら、
耳が痛い話になる方もいるかもしれませんが、
まずは、現状認識をするところから始めましょう。

1.手先の器用さ/忍耐力/精度

人間の精度は、
機械の精度や忍耐力にかないません。

今後、匠のワザも、
ロボットで再現可能になってくることを考えれば、
人が行う仕事における”精度”の重要性は、
低くなると言わざるを得ないでしょう。

2.読解力/文章力/数学力

今後、生成AI技術の発達により、
活用する場面が減っているスキルだと言えます。

3.信頼性/細部へのこだわり

信頼性(Dependability)は、
言われたことを正確にこなす能力といったニュアンスです。

マニュアルをこなすだけであれば、AIで十分だといえます。

4.プログラミング

プログラミング、特にコーディングの重要性は、
今後、生成AIによって、低下していくのは、
容易に想像できますよね。

転職のためにプログラミング(コーディング)を
勉強する人も多いようですが、
今後は、プログラミングだけではなく、+αが求められることになるでしょう。

5.マルチリンガル

翻訳技術は、
日進月歩の速さで進んでいます。

同時翻訳技術は、
マルチリンガルの重要性を大幅に低下させてしまうことが容易に予想されます。

今後は、自分で自分のキャリアに責任をもたなければならない!

さて、
今回は、「2030年に向けて、磨くべきスキル」について
みてきました。

昨今では、
「キャリア自律」という言葉が、
にわかに叫ばれるようになってきました。

かつての日本の企業では、
年功序列・終身雇用が当たり前でした。

そういった制度の中では、
企業に任せていれば、
我々は”企業にとって都合のいいように”ではありますが、
大きな間違いのないキャリアを積ませてもらうことができました。

しかし、
年功序列・終身雇用が終焉した今、
自分のキャリアには、
自分で責任を持つしかありません。

あなたは今の職場から、
戦力外通告を受けた場合、
他の職場に必要とされる自信はありますか?

もし、自信がないのであれば、
あなたのキャリア自律は、
適切に行われていないのかもしれません。

これからの時代では、
その時代に必要とされるスキルを、
自身で身に着け、
自分で自分の身を守れるようになるしかないのです。

大変な時代に思えるかもしれませんが、
それだけにチャンスも広がっているという考え方もできます。

これまで飼いならされてきた”ザ・日本人”には、
恐ろしい時代だともいえるかもしれませんが、
怖がらず、前向きに進んでいきたいものですね。