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紙コップでホットコーヒーは体に悪い?電子レンジもダメ?

その食品、安全性は?

今回のテーマは、
「紙コップ」です。

食器を洗うのが、
めんどくさい時やバーベキューなんかの時には、
大活躍です。

しかし、
不思議に思いませんか?

「紙」コップのくせに、
液体を入れても、ふやけないなんてこと、
あるんのでしょうか?

これは、
なんらかのトリックが
隠されていそうですね。。。

現代において、
便利な道具には、たいてい裏があるものです!
偏見ですかね(笑)

というわけで、
今回は、
紙コップは体に悪いのか
について、見ていきましょう。

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紙コップは無害とは言えなさそう

まずは、結論からです。

紙コップは無害とは言えなさそう

というのを、今回の結論に
させていただこうと思います。

え、「紙」なのに、
無害じゃないの!?

と思いますよね・・・

実は、
「紙コップ」の素材は、
100%「紙」のみではないのです。

5~10%くらいは、
プラスチックでできているんですね。

それでは、
そのあたりから、
くわしく見ていきましょう。

紙コップの素材、実は100%紙じゃない

紙コップは無害ではない

この話を始める前に、
まずは、「紙コップ」の素材の話から
見ていきましょう。


実は、
「紙コップ」の素材は、
100%紙ではありません。

仮に、もし、
「紙コップ」が、ただの「紙」のみで
作られているとしたら、
ジュースを入れた途端に、
すぐにくしゃくしゃに
ふやけて破れてしまいます。

ということは、
「紙」に何らかの加工がされている
ということですね。


さて、「紙コップ」には、
いったいどんな加工が
されているのでしょうか。

答えは、
「紙の表面にプラスチックが
 貼り付けられている」
です。

どんな種類のプラスチックなのかというと、
ポリエチレン」という呼ばれるプラスチックに当たります。

では、この「ポリエチレン」という名のプラスチックが
貼り付けられた「紙コップ」は安全なのでしょうか。

プラスチック・・・
なんだか怪しいですね。

少なくとも、
「ポリプロピレン製の食器は、体には、良くない」

という記事を過去に書かせていただきました。


さて、それでは、
「ポリエチレン」が貼り付けられた
「紙コップの安全性」について、
見ていくことにしましょう。

紙コップから、熱い飲み物にプラスチックが溶け出す!?

2021年のインド工科大学の研究報告を見てみましょう。

この報告によれば、
85~90℃の温水100mlを
「紙コップ」に入れておくと・・・

なんと、15分間で、
「紙コップ」から、
25,000個のマイクロプラスチックが
溶け出してしまっていました!

ということが報告されています。

どうせプラスチックなんて、
ちょっと食べたところで、
たいした事、ないんでしょ?

なんて思いますよね。

しかし、残念ながら、
検出されたのは、
ポリエチレン」の粒子だけではないのです。

「ポリエチレン」の耐熱温度は、
70℃~90℃といったところです。

熱によって、ヨワヨワになってしまった
「ポリエチレン」からは、
「フッ化物、塩化物、硫酸塩、硝酸塩」なんかの不純物が、
温水の中に溶け出していってしまったことも
報告されています。

えっ、急に!?
「フッ化物、塩化物、硫酸塩、硝酸塩」とか
どこから出てきたの!?

という話になりますよね。

実は、
ポリエチレン」のようなプラスチックを作る時には、
製造の過程で、いろいろな「添加剤」が加えられます。

例えば、料理で言うところの、
「塩」や「こしょう」といったところでしょうか。

添加剤」を「ポリエチレン」に少し加えることで、
その性能を、いろいろとアシストできるわけです。

そして、
ポリエチレン」が壊れ始める時、
含まれている「添加剤」は、
外側に溶け出してしまうわけですね。

「フッ化物」については、
「テフロン加工のフライパン」の記事でも
出てきましたね。
少しヤバそうなやつです。


というわけで、
あなたが、会社で、
毎日「紙コップ」でホットコーヒーを
飲んでいるとしたら・・・

気づかない内に、
複数の「内分泌かく乱物質」の影響を
毎日少しずつ受けていることになりそうです。

残念ながら、
「内分泌かく乱物質」についての研究は、
全体の5%にも満たないということです。

ですので、
長期的にさらされ続けることで
体にどんな影響があるのかは、
完全には、わかりません。

しかし、
確実に言えるのは、
「注意はしておかなければならない」
ということです。

ちなみに、
私のおすすめは、
「陶器のコップ」です。

「内分泌かく乱物質」について、よく知らない方は、
↓の関連記事を読んでおきましょう。

マイクロプラスチックは、怖い・・・

とりあえず、
「紙コップ」からは、
「ポリエチレン」のせいで「マイクロプラスチック」が
溶け出すことは確かなようです。

しかし、
ここまでの話では、いまいち、
「マイクロプラスチックの怖さ」が
伝わってこないと思います。

ということで、
「マイクロプラスチック」に関するレビューから、
具体的にどんな危険が考えられるのか
知っておきましょう。

2023年のレビュー論文です。

内容を大まかにまとめると、
我々が、マイクロプラスチックに
長期的にさらされると、

「甲状腺」や「生殖」、「下垂体」「視床下部」などに
悪い影響があることがまとめられています。

例えば、
甲状腺」は、
「脳みそや神経の発達」において、
大事な役割を果たします。

そんな重要な部分に影響がある・・・
少し深刻ですよね。

お子さんには特に要注意です。


視床下部」だって、重要な器官です。

視床下部」は
体の中の大事なホルモンを
放出させたり、抑制させたりといった
調節をする仕事をしています。

もし、「視床下部」に悪い影響が出れば、
体中のホルモンが悪い影響を受ける
といっても過言ではありません。


つまり、
「マイクロプラスチック」は、
我々の体の中のそういった重要な部分に
悪い影響を与えるということです。

もちろん、
まだまだ研究が不十分な部分もありますので、
これからも注目しておく必要がありそうです。

とりあえず、
「紙コップ」一つをとっても、
しっかりと注意する必要があるわけですね。

紙コップ、もちろん電子レンジで温めない方がいい

さてさて、
ここまでの内容で、
「紙コップ」から溶け出てくる
「マイクロプラスチック」に注意が必要な理由が
わかってきましたね。


そういうことなので、
もちろん、「紙コップ」を
電子レンジで温めるのもよくありません。

電子レンジのマイクロウェーブは、
プラスチックを劣化させます。

電子レンジの温めは、
「マイクロプラスチックの溶け出し」に
つながるというわけですね。

というわけで、
基本的には、
「紙コップ」は、
温かい飲み物を飲む時には使わないようにし、
電子レンジで温めるというのもやめた方がいい

ということになります。

他にも、
紙コップでお酒を飲むのも
やめておいた方がいいでしょう。

アルコールは、普通の水よりも、
プラスチックを溶かしやすいという特性を持っています。

また、あまりやらないとは思いますが、
紙コップの「使い回し」もやめておきましょう。

プラスチックは、
何度も使うとどんどん劣化していきます。

そもそも、
紙コップは、使い捨てを想定したものですしね。

紙コップの使い方には気を付けた方がよさそう

今回は、
紙コップは体に悪いのか
について、見てきました。

紙コップに熱い飲み物を入れると、
大量のマイクロプラスチックが
溶け出してくる・・・

なかなか衝撃的な事実です。

そして、
マイクロプラスチックには、
いろいろと注意が必要なようです。

怖い話になりますが、
毎日少しずつ、さらされれば、
我々の体の機能は徐々に
壊されていくのかもしれません。

紙コップをまったく使わないという
選択をする必要まではないと思います。

しかし、

「紙コップは、使い方に気を付けなければならない」

このことを、知っているのと知らないのとでは、
あなたとあなたの家族の未来は、
大きく変わってくると思います。

完全に避けることは無理でも
少しずつ体に良いことを
していけるといいですね。