食品の健康情報の9割は嘘かもしれない

健康を守る

みなさんは、
健康に生きたいでしょうか?

やっぱり、
病気のせいで、
思い通りに生きられないとなると、
悲しいですよね。

しかし、
世の中には、そんな人々の願いに
つけこんで、お金をもうけてやろうと
思っている人たちがいるのも事実です。

今回は、
そんな
食品の健康に関する情報がほとんど嘘かもしれない
という話を取り上げていこうと思います。

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今回の参考文献:『歪められた食の常識』

今回の参考文献は、

ティム・スペクター(2021).
『歪められた食の常識―食品について聞かされた事のほぼすべてが間違っているわけ』.
白揚社

です。

著者のティム・スペクター氏は、
ふたご研究の世界的権威といわれており、
個別医療や腸内微生物の専門家でもあります。

なかなか信憑性がありそうですね。

本書は、
食品の健康情報の「裏側」も
知ることができる、
なかなか目からうろこな内容です。

さて、では、
なぜ、
「食品の健康に関する情報が嘘かもしれない」のか
について、見ていきましょう。

そこには、
3つ理由があるのです。

食品研究で優れた研究を行うのは難しい

まず、
食品研究の分野においては、
優れた研究を行うのが、
むずかしいとされています。

なぜなら、
「資金」が足りないからです。

例えば、今更、
「野菜が体にいいよ!」
ということを証明するために、
大規模な比較研究を行ったところで、
誰も大きな利益は得られません。

「公衆衛生的な利益」ではありませんので
あしからず。

つまり、
利益が得られなければ、
資金を提供してくれる企業もない
というわけです。

資金がなければ
質の高い研究をおこなうことも
難しくなります。

そのため、現在、
広まっている食品に関する
健康情報やリスク情報のほとんどは、
きちんとした科学的根拠に
欠けるものが多いというわけです。

ちなみに、これらの研究のほとんどは、
「信憑性の低い試験管内の研究」や
「人工的に病気にしたマウスに対して行った研究」
であるとされています。

つまり、
これらの安上がりな研究結果をもって、
「ヒトでも同じことが言えるだろう」
という単純な話にはならないわけです。

誤解された健康情報やリスクも多い

世の中には、
情報をできるだけ、
おもしろく伝えようとがんばっている
ジャーナリストやメディアの方が
多く存在します。

彼らの手にかかり、
健康情報やリスク情報が
ショッキングな内容や
誤解を招きかねない内容に
化けてしまうことがあります。

かつて、
存在した『あるある大事典』という
テレビ番組が良い例ではないでしょうか。

テレビ番組は、
スポンサーの意向にも
気をつけながら
情報を発信しないといけません。

これが、
なかなか大変です。

例えば、
アサヒビールやキリンビールに
広告料をもらいながら、
番組で
「アルコールは体に悪いよ!」
とお酒をディスることは
もちろんできません。

食品の情報は大手企業に支配されている!?

そして、何より、
世の中に不正確な情報を生み出す
最大の元凶は
「食品業界」だと
されています。

食品業界のトップを
走る企業たちは、
現状の利益を守るために
お金を出し惜しみしません。

大企業は、
自分たちの利益に都合の良い研究を
応援するために
気前よく資金をだします。

考えてみると
当たり前の話ですよね。

例えば、
低脂肪食品を販売する企業は、
飽和脂肪酸や運動不足を悪者にする研究を
応援します。

それによって、
「超加工食品」という真の問題から
消費者の目をそらしてしまいます。

そして、
「うちの低脂肪食品を食べておけば、大丈夫!」
というばかりに宣伝をおこない、
自社製品を大量に売り続けることが
できるというわけです。

なんだか、
陰謀論めいた話なりましたね。

しかし、
研究にはお金がかかります。

そのお金がどこから出るのか
ということまでを考れば、
十分にあり得る話だとは思いませんか?

さいごに

今回は、
「健康に関する情報がほとんど嘘かもしれない」
という話を見てきました。

これまで、

・納豆の爆買いをさせらたり、
・ひじきを毎日食べさせられたり、

と間違った情報におどらされてきた方も
いらっしゃるかもしれません。

情報のあふれる現代社会、
正しい情報を見つけるのは大変です。

当ブログも、
可能な限り正しい情報を
提供できるよう、頑張っていきたいと思います。

よろしければ、他の記事も見ていってください。