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食品の健康情報に嘘が多い3つの理由。専門家の間では当たり前?

その食品、安全性は?

みなさんは、
健康に生きたいでしょうか?

やっぱり、
病気のせいで、
思い通りに生きられないとなると、
それはとても悲しいことです。

しかし、
世の中には、そんな人々の願いに
つけこんで、お金をもうけてやろうと
思っている人たちがいるのも事実です。

今回は、
食品の健康に関する情報がほとんど嘘かもしれない
という話を取り上げていこうと思います。

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今回の参考文献:『歪められた食の常識』

今回の参考文献です。

ティム・スペクター(2021).
『歪められた食の常識―食品について聞かされた事のほぼすべてが間違っているわけ』.
白揚社

著者のティム・スペクター氏は、
ふたご研究の世界的権威といわれており、
個別医療や腸内微生物の専門家でもあります。

なかなか信憑性がありそうですね。

本書は、
食品の健康情報の「裏側」も
知ることができる、
目からうろこな内容です。

さて、では、
「なぜ、食品の健康に関する情報が嘘かもしれないのか」
について、見ていきましょう。

そこには、
3つ理由があるのです。

食品の健康に関する情報に嘘が多い3つの理由

食品分野には、研究資金がない!?

まず、一つ目の理由として、
食品研究の分野においては、
優れた研究を行うのが難しいから、
とされています。

なぜなら、
「資金」が足りないからです。

例えば、今更、
「野菜が体にいい」
ということを証明するために、
大規模な比較研究を行ったところで、
誰も大きな利益は得られません。

ビジネスは、ボランティアではないので、
「公衆衛生的な利益」には、
誰も進んでお金を出してくれないのです。

つまり、
目先の利益が得られる研究でなければ、
資金を提供してくれる企業もいないのです。

資金がなければ
質の高い研究を行うことは
難しくなります。

そのため、世の中に、
広まっている食品に関する健康情報やリスクのほとんどは、
きちんとした科学的根拠に欠けるものが多いのです。

ちなみに、これらの研究のほとんどは、
「信憑性の低い試験管内の研究」や
「人工的に病気にしたマウスに対して行った研究」
であるとされています。

つまり、
これらの安上がりな研究結果をもって、
「人でも同じことが言えるだろう」
と素直に解釈をしてはいけないのです。

マスコミやメディアの報道のせいで誤解も多い!?

世の中には、
情報をできるだけ、
おもしろく伝えようとがんばっている
ジャーナリストやメディアの方が多く存在します。

彼らの手にかかり、
健康情報やリスク情報が
「ショッキングな内容」や
「誤解を招きかねない内容」に
化けてしまうことがあります。

かつて、
存在した『あるある大事典』という
テレビ番組が良い例になるかもしれませんね。

ネタに困った番組の制作陣が、
「納豆が体に良い」という情報の捏造してしまった事件です。

テレビ番組は、
スポンサーの意向にも
気をつけながら
情報を発信しないといけません。

これは、
なかなか大変なことです。

例えば、
アサヒビールやキリンビールに広告料をもらいながら、
番組で「アルコールは体に悪い」と
発信することもできません。

食品の情報は大手企業に支配されている!?

そして、3つ目の理由は、
「世の中の食品の情報は、大企業に支配されているから」です。

書籍では、世の中に不正確な情報を生み出す
最大の元凶は「食品業界」だと
されています。

食品業界のトップを走る企業たちは、
現状の利益を守るために
資金を出し惜しみしません。

大企業は、
自分たちの利益に都合の良い研究を
応援するために気前よく資金を提供します。

考えてみると、当たり前な話です。

例えば、
ダイエット食品を販売する企業は、
「脂肪の多い食品」や「運動不足」を
悪者にする研究を応援します。

それによって、
「超加工食品は体に悪いのでは?」
という真の問題から、
消費者の目をそらしてしまいます。

そして、大企業は、
「ダイエットをするなら、うちの食品を!」
と大規模な宣伝をおこない、
自社製品を大量に売り続けることが
できるというわけです。

なんだか、
陰謀論めいた話なりましたね。

しかし、
研究にはお金がかかります。

そのお金がどこから出るのか
というところまで考えが至れば、
十分にあり得る話だとは思いませんか?

食品の健康情報の嘘に惑わされないように!

今回は、
「健康に関する情報がほとんど嘘かもしれない」
という話を取り上げました。

もしかしたら、あなたも、
「納豆には、ダイエット効果がある」
というような間違った情報におどらされたことが
あるかもしれませんね。

情報のあふれる現代社会、
正しい情報を見つけるのは一苦労です。

当ブログも、
可能な限り正しい情報を
提供できるよう、頑張っていきたいと思います。