ダーウィン曰く、
『最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。
唯一生き残ることが出来るのは、変化できる者である』
まさに、”時代の転換点”とも言われる現代においては、
この言葉は我々自身に言い聞かされているようにも思えますね。
では、
そんなあなたは、変化することで、
新時代に”適応”する自信はありますか?
今回は、
「適応指数(AQ:Adaptability Quotient)」について、
取り上げます。
適応指数(AQ:Adaptability Quotient)とは
時代の転換点とも言われる現代において、
昨今、シリコンバレーを中心に注目を集め始めているのが、
「適応指数(AQ:Adaptability Quotient)」です。
(参考:What is Adaptability Quotient (AQ))
IQ(知能指数)やEQ(感情指数)は、
ご存じかもしれませんが、
「AQ」については、
あまり聞きなじみがないかもしれませんね。
AQは、
あなたが、「”変化”や”不確実性”に直面した際に適応する能力を測る」
とても重要な指標の一つです。
昨今の急激なデジタル化により、
仕事のやり方が大きく変化した方もいるでしょうし、
コロナ禍で将来への不確実性を強く感じた方もいることでしょう。
まさに、
AQは、大きな変革が起きようとしている現代においては、
不可欠な要素だといっても差し支えないのです。
適応指数”AQ”を測ってみよう!
適応指数”AQ”がどんなものか分かったところで、
さっそく測定をやってみましょう!
適応指数”AQ”の概念は、
まだまだ日本では、一般的ではありません。
そのため、
自己評価テストを行なえるのは、
英語圏のサイトのみとなっています。
例えば、
以下のサイトが最も簡単に測定できるかと思いますので、
必要に応じて、翻訳サイトを駆使しながら、やってみましょう。
Adaptability Self-Assessment Test(適応力自己診断テスト)
各スコアのレベルは、以下の表の通りです。
スコア | 説明 |
---|---|
0~20点 | 変化や新しい状況に適応するのに苦労している可能性がある。 |
21~40点 | ある程度の適応性があるが、まだ改善の余地がある。 |
41~60点 | 高いレベルの適応力があり、変化する状況や環境にうまく対応できる可能性が高い。 |
今後、数年で、おそらく、
あなたの職場も、更なる変化に見舞われることが予想されますので、
少なくとも「21点以上」のスコアはとっておきたいところでしょうか。
ちなみに、
私のスコアは「37点」という結果でした。

リスキリング実践者として、
私も、ある程度、自信を持っていたのですが、
まだまだ改善の余地は残されているようです。
日本人は、適応指数”AQ”が低くなりがち!?
さて、
あなたの適応指数”AQ”は、
どれくらいだったでしょうか。
おそらく、日本人の多くの人は、
20点にすら届かない人も多いのではないかと思われます。
なぜなら、
日本は、島国文化が強いこともあり、
保守的な企業も多いため、
我々自身にも、大きな変化を求められることがほとんどないからです。
そのため、あなたの職場でも、
頑張ってスキルを身に着ければ、
その分、給料が上がるといった制度は、
設けられてはいないのではないでしょうか。
まさに、
年功序列・終身雇用が日本的働き方の最たるもので、
我々はあえて変化する努力をしなくても、
在籍しているだけで、
会社での地位は、年齢と共に高まってきました。
しかし、あえて言いますが、
近い将来、
年功序列・終身雇用は、終焉を迎えます。
“時代の転換点”とも言われる現代、
我々は、変化し、適応していかなければならないのです。
そのことに、
気付くのが早いか、遅いかでしかないのです。
変化することができない人は、
どんどん肩身がせまくなり、
社会の中で生きづらくなっていきます。
もしかしたら、
あなたの所属する職場でも、
そんな変化の空気が、
少しずつ流れ始めているのではないでしょうか。
適応指数”AQ”を高める7つの方法
では、ここからが、
最も重要な話となりますが、
変化に適応するため、
適応指数”AQ”を高めるには、どうすればよいのでしょうか?
ここでは、7つの方法を紹介します。
(参考:7 practical ways to lift your adaptability skills)
1.変化を受け入れる
変化を受け入れ、積極的に変化を求め、新しいアイデアや視点を受け入れる。
(過去の例に固執するのはやめましょう。)
2.成長マインドセット
成長マインドセットを身につけ、新しいスキルや知識を継続的に学ぶ。勇気をもって助けを求めよう。
(向上心がとても大事です。)
3.柔軟であり続ける
状況の変化に柔軟に対応する。
(ガンコになるのはやめて、頭は柔らかくしましょう。)
4.他者を求める
多様な人間関係の強いネットワークを築き、多様な経験を求める。
(新しい人との出会いを積極的に求めてみましょう。)
5.シナリオ・プランニングを実践する
問題解決とクリティカル・シンキングを実践し、課題に対する創造的な解決策を見つける。
(今後、起こりうる未来のシナリオを描き、戦略を考えましょう。)
6.ソフトスキルを磨く
感情的知性と自己認識を養い、変化に対する自分の反応をよりよく理解し、管理する。
(ソフトスキルとは、「仕事をする上で土台となる個人の性格特性や行動に関わるスキル」のことです。)
7.Glass-half-full personになる
前向きな姿勢を保ち、障害ではなく機会に焦点を当てる。
(Glass-half-full personとは、グラスにまだ水が半分もあると思える人、つまり、前向きな人のことです。)
もしかしたら、
いずれも、
何かの典型的なフレーズのように見えてしまうかもしれませんね。
しかし、ここで、読み流してしまうのではなく、
以上の7つの方法について、
一度、きちんと自分の中でかみ砕いてみましょう。
意外と奥が深いことに気づくはずです。
個人的には、
「5.シナリオ・プランニングを実践する」が、
きちんと、できるか、できないかで、
あなたの今後の人生は、大きく変わってくるのではないかと思います。
先を見通しづらい時代ではありますが、
必ず努力次第で明るい未来が見えてくるはずです。
時代に置いて行かれないように、
食らいついていきましょう!