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安心して妊娠生活を!葉酸の力で内分泌かく乱物質と戦う方法

その食品、安全性は?

さて、最近は、
ペットボトルやコンビニ弁当の容器が
危ないよ!

という話を記事でよく取り上げてきました。

「いやいや、ペットボトル使うなとか、無理言うなよ!」

と、ご不満の声も聞こえてきそうです。

「身の回りには、危ないモノばかり!」
という話ばかりでは、
気も滅入りますよね・・・

というわけで、
今回は、プラスチックや化学物質のような
内分泌かく乱物質」から、
身を守る方法を取り上げたいと思います。

内分泌かく乱物質」がよくわからないよ!
という方は↓の関連記事を先に読んでおきましょう。

といったところで、
今回取り上げるのは、
葉酸を摂って内分泌かく乱物質から子どもたちを守ろう!
という話です。

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葉酸で内分泌かく乱物質から子どもを守れる?

さて、いつも通り結論から行きましょう。

葉酸を摂ることにより、胎児への内分泌かく乱物質の影響を抑えられるかも

という結論とさせていただきます。

今回は、
妊婦さんが、「葉酸」を
しっかりと摂っているかどうかによって、
お子さんの「自閉症なんかのリスク」が
変わってくるみたいですよ!

という話になります。

一生に何度もあるとも言えない出産。

せっかくならば、
お子さんには健康に生まれてきてほしい
ですよね。

そんな思いに少しでも、
役に立てればいいな、と思っています。

「内分泌かく乱物質」と「自閉症」

まずは、
「内分泌かく乱物質」と「自閉症」の
関わりについて、見ておきましょう。

「内分泌かく乱物質」は、
人の体に入り込んで、「さまざまなホルモン物質」の働きを
邪魔する物質でしたよね。

実は、ペットボトルやコンビニ弁当の容器からも
溶け出してしまっているかも!?
という話には、少しショックを
受けられたことだと思います。

ホルモン物質の中でも、
「甲状腺ホルモン」なんかは、
脳の発達に影響を与える重要なホルモンです。

つまり、
「甲状腺ホルモン」の働きが邪魔されてしまえば、
子どもたちの脳の発達と関わりのある
「自閉症」や「ADHD」なんかが
生じるリスクが高まってしまうというわけです。

もちろん、
「内分泌かく乱物質」を可能な限り、
避けることができれば、
言うことはありません。

しかし、
「内分泌かく乱物質」は、
身の回りにあふれています。

おそらく、現代において、
すべての「内分泌かく乱物質」を避けることは
不可能なのではないかとも思われます。

結局、我々にできることは、
可能な限り、「内分泌かく乱物質」を避ける
化学的によいと証明された栄養などを補給する
しかないようです。

というところで、
今回は、「栄養を補給する」というところに着眼して、
葉酸」のパワーに注目していきたい
ということになります。

ただし、はじめに、大事な注意点ですが、
人体にあらわれる症状は、
さまざまなことが複雑にからみあって
生じるものです。

ですので、
「葉酸」を摂っておけば、
万事解決となるわけではありません。

あくまで、「葉酸」は、
たくさんある人体を健康にするための要素のうちの
一つと認識してもらえればありがたいです。

葉酸が内分泌かく乱物質から守ってくれる!?

では、
本題の「葉酸」が
「内分泌かく乱物質」から子どもを守ってくれるという話に
入っていきましょう。

葉酸は、とりあえずマウスには有効!?

ミシガン大学の研究です。

世の中には、不思議なマウスがいるのですが、
そのマウスは、
遺伝子の発現の仕方が変わることによって、
毛の色が黄色い子を産んだり、
暗い色の子を産んだりするのです。

この不思議なマウスを使った研究です。
ちなみに、このマウスを「アグーチマウス」と言います。

アグーチマウスは、
「内分泌かく乱物質」として有名な
「ビスフェノールA」にさらされた場合、
遺伝子の発現の仕方が影響を受け、
「黄色い毛の子」を産みます。

逆に、「ビスフェノールA」に
さらされなかった場合、
「暗い色の毛の子」を産みます。

そこで、
「ビスフェノールA」にさらされた
アグーチマウスに、「葉酸」を食べさせたところ、
産まれるマウスの子が、茶色に戻った
という研究報告があります。

つまり、
マウスの研究においては、
「葉酸」が、「内分泌かく乱物質であるビスフェノールA」の
お子さんへの影響を抑えてくれたということになるでしょう。

人の体に対しても、
単純に、効果があるとは言えませんが、
お母さんの栄養習慣が胎児の発育に
影響を与えるかもしれないという
重要な証拠の一つだと思います。

人に対して葉酸は、効果があるのか?

では、
人に対して、「葉酸」は効果があるのかというところを
見ていきましょう。

カナダの子どもたちを対象にした研究を見てみましょう。

こちらは、
「内分泌かく乱物質」として
有名な「フタル酸エステル」の話ですね。

まず、お母さんが、
「フタル酸エステル」にさらされていた場合、
お子さんの自閉症的な傾向が強くなるようです。

そして、
妊娠中に、
「葉酸」を
・1日400μg以上摂ったグループ
・1日400μg未満しか摂っていないグループ
で、お子さんの自閉症的な傾向を比較します。

すると、
「葉酸」を1日400μg以上摂っていたグループの方が、
自閉症的な傾向が小さかった
という結果となったようです。

1日400μg。
ひとまず、一つの目安がでてきましたね。

ちなみに、
厚労省のメッセージでも
葉酸を1日400μg摂るとよいことが
ふれられていますね。


他にも南カリフォルニア大学の研究でも、
似たような報告があります。

こちらは、
「大気汚染」と「自閉症」、
そして、「葉酸」を絡めた研究報告です。

こちらの研究でも、
妊娠初期に「葉酸」を摂っていた
お母さんから生まれた子どもたちは、
自閉症のリスクが減ることが
示されています。

葉酸は、子どもたちに大事な栄養素!

今回は、
葉酸で内分泌かく乱物質から子どもたちを守ろう
という話を取り上げました。

「葉酸」が、「内分泌かく乱物質」から
生まれてくる子どもたちを守ってくれるのだという
ことが伝わっていればうれしいです。

「妊婦さんは葉酸を摂らないといけないよ!」

という話はこういうところから来るのですね。

最近では、
妊婦さんに「葉酸サプリメント」を配る
自治体もあるようです。

「内分泌かく乱物質」は、
国としては、産業界とのあつれきもあり、
取り上げるのがなかなかむずかしい問題なのは
なんとなくわかります。

そのせいで「内分泌かく乱物質」への関心は低く、
おそらく、多くの一般の方は、
「なぜ、葉酸サプリ?(笑)」
というくらいにしか思われていないかもしれません。

しかし、
見て見ぬふりをせず、
「内分泌かく乱物質」への脅威に
対抗する姿勢を見せる自治体があることに
私はすごくうれしく感じます。

日本では、
面倒なことや解決がむずかしいことに対して、
場当たり的な答えを出して
すぐに蓋をする文化があると私は思っています。

すぐに解決できない問題でも、
まずは問題をみんなで問題意識を共有し、
向き合うことから始めるべきなのではないでしょうか。

あなたも、
社会全体を憂う必要まではありませんが、
まずは、自分と自分の家族を守るために、
「内分泌かく乱物質」問題に
関心を持ってみてくれればうれしいな、
と思いますです。