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中国産の鶏肉って安全なの?避けるべき4つの理由とは?

その食品、安全性は?

かつては、その悪名を
とどろかせた「中国産食品」。

最近、中国産の食品も
少しずつ市民権を得てきているようにも
感じますね。

ひと昔前とは変わり、
食品の品質も上がってきているという
話もよく聞きます。


しかし、
本当に中国産の食品は、
もう危険ではないのでしょうか?

私が、
ついスーパーで買ってしまいそうになる
中国産の食品の一つと言えば、
「焼き鳥」です。

今回は、
中国産の鶏肉の安全性
に焦点を当ててみたいと思います。

本記事を読んで、
中国産の鶏肉を食べてもよいかどうか
改めて考えてみましょう。

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中国産鶏肉にはリスクがある!?

今回の結論は、
「中国産の鶏肉には、リスクがあるかもしれない」
です。

過激なメディアの記事のように
「危険だ」とまでは言いません。

しかし、
「安全だ」とは
言い切れないのも事実です。

ちなみに
私はわりと、
「中国製の商品の品質は低い」という
固定観念を持っていないつもりです。

それでは、
くわしくみていきましょう。

中国産の鶏肉を避けるべき4つの理由

さっそく、
中国産の鶏肉のリスクを見ていきましょう。

中国産鶏肉のホルモン剤の残留物のリスク

まずは、
「ホルモン剤の残留物のリスク」についてです。

日本では、鶏を育てる時に、
「ホルモン剤」を使用することが禁止されています。

ですので、
国産の鶏肉については、
「ホルモン剤の残留物のリスクはない」
と言えるでしょう。


一方で、
中国産の鶏肉には、
「ホルモン剤の残留物のリスク」があるようです。

「中国の鶏肉には、ホルモン剤が使われている」
というのは、有名な話ですよね。

表向きは、禁止されているようですが・・・

中国の鶏肉関連のニュースで、
フライドチキンを食べていた男性の胸が
成長してしまった、という出来事もありました。
(参考:https://metro.co.uk/2015/07/17/this-man-grew-boobs-because-of-the-hormones-in-fried-chicken-according-to-doctors-5299776/

どうやら、
中国では、鶏に「ホルモン剤」を使うことについて、
寛容なようです。


しかし、そんな輸入品は、
「日本国の税関ではじかれるのでは?」
という疑問もありますよね。

残念ながら、
日本国の税関も完璧ではありません。

確かに、
「ホルモン剤」には、
「残留基準」というものが決められています。

そして、
その「残留基準値」を超えたものが
日本に輸入されることはありません。

しかし、
逆に考えれば、
残留したホルモン剤が「基準値以下」であれば、
なんの問題もなく、
輸入は、行われてしまうのも事実です。


それに加えて、
ホルモン剤の中には、
その性質上、残留基準そのものが、
決められていないものもあるのです。

「天然型ホルモン剤」と
呼ばれる種類のものですね。

こういった種類のホルモン剤は、
大量に鶏肉に残留していても、
輸入検査を素通りしてしまう可能性が高いことが
考えられます。

つまり、
ホルモン剤の使用が禁止されている「国産の鶏肉」と
ホルモン剤の使用に寛容な「中国産の鶏肉」の間には、
品質に明らな違いがあるのです。


「ホルモン剤のリスク」については、
↓の関連記事でくわしくまとめています。
あわせてご覧ください。

ちなみに、
ホルモン剤の残留基準値は、
残留農薬基準値検索システム
を使えば調べることができます。

鶏の体内の有害物質のリスク

次は、
「鶏の体内の有害物質のリスク」
です。

中国産の鶏肉の安全性に
懸念をいだいているのは、
どうやら、日本人だけではないようです。

海外のサイトを見てみると、
アメリカの方も、中国産の鶏肉について、
安全性への言及をしています。

このサイトの内容を
参考にさせていただきます。
(参考:How safe is chicken imported from China? 5 questions answered


中国では、
石炭が大量に燃やされているため、
土壌が「鉛」や「カドミウム」などで
汚染されています。

そして、
中国という国には、
透明性がありません。

「土壌の汚染の広がりが、どこまで広がっているのか?」
について、我々は正しい情報を得ることはできないのです。

もしも、養鶏場の付近が、
「鉛」や「カドミウム」などの重金属で
汚れていた場合、
エサや土を通して、
鶏肉も汚染されてしまっているのではないか?
という心配が示されています。

特に、
「カドミウム」については、
鶏肉に対して、
国際的な残留基準の規格が
決められていません。

中国産の鶏肉に、
高濃度の「カドミウム」が
含まれていても、
輸入検査で見落とされている可能性は
十分にあります。

つまり、
中国産の鶏肉には、
重金属のような有害物質が、
多く含まれている可能性も
否定できないのです。

中国の衛生状態に関するリスク

「中国の衛生状態のリスク」
についても、少し気になります。

2016年のWHOのデータを参考にします。

中国と日本の
「衛生面の質の悪さが原因で亡くなる人」の
人数を比較してみると・・・

「中国」では、1年間に、
人口10万人当たりに0.6人

「日本」では、1年間に、
人口10万人当たりに0.2人


少し安直かもしれませんが、
数字を単純に比べると、
「中国」は、
「日本」の3倍ほど、
衛生状態が悪いと解釈することもできます。

「衛生状態が悪い」ということは、
鶏肉が多くの細菌で、
汚れている可能性が考えられると思います。

とりあえず、
鶏肉は、しっかり加熱してから
食べましょう。

中国の労働環境のリスク

最後は、
「中国の労働環境のリスク」
です。

「最近、中国の労働環境は、
 先進国に近づいてきた」
といっても、それは、
ホワイトカラーの労働者の話です。


実は、中国の工場では、
「農民工」と呼ばれる出稼ぎの方々が
まだまだ劣悪な条件で
働かされていることが問題になっています。

そんな劣悪な環境で働かされている
「農民工」の方々の中には不満を持っている方もいます。


中国製冷凍ギョーザ中毒事件というものが
過去にありました。
(参考:中国製冷凍ギョーザ中毒事件

労働条件に不満を持った工員が
商品に毒を混入させた事件です。

つまり、
中国には、
抑圧された労働者のストレスが
爆発する土壌は、まだまだあるということです。

近年の中国社会では、
監視能力が上がっているとはいえ、
犯行におよぶ方は、捨て身の覚悟でしょう。

そういった意味では、
中国の食品の製造工場では、
労働条件への不満から、
毒物が混入されるリスクは、
完全には排除しきれてはいない、
といえるのではないでしょうか。


そして、
さらに残念なことに、
大量の製品の中の一つに
毒物が混入していた場合、
現在の輸入検査体制で
それを見つけ出すことは絶対にできません。

くわしくは、
↓の関連記事をあわせてご覧ください。

中国産食品の安全性は、厚労省が保証している

ショッキングな内容が続いてしまいましたね。

しかし、
中国産の鶏肉について、
リスクばかりではありません。

安全だと考えるに至る理由もあります。

日本の厚生労働省が、中国産の輸入食品に対して、
「後方支援のメッセージ」を出しているのです。
(参考:輸入食品は安全なの?-消費者として知っておきたいこと-

ざっくりとした内容は以下の通りです。

・中国で生産されているものは、「中国国内に流通するもの」と「日本に輸出するもの」で、別のものなので、中国産食品の安全性は問題ありません。

・中国の輸出専用の食品は、「土づくり」「圃場」「運搬」「製造」「出荷」までが、特別に管理されています。

・「国産品」と「輸入食品」は、同じ基準を満たしているから、「安全性は同じ」です。


厚労省のメッセージを言葉どおりに解釈するならば、
「日本国産」も「中国産」も
「安全性に違いはない」といえるでしょう。

つまり、
建前の上では、
「中国産」の食品は安全だということです。

結局、中国産の鶏肉や焼き鳥は危険なのか?

今回は、
「中国産の鶏肉の安全性」
について、見てきました。

結局のところ、
中国産の鶏肉は安全なのでしょうか?
我々は、中国産の焼き鳥を食べていいのでしょうか?


今回は、いろいろな角度から、
4つのリスクを取り上げました。

私は、この4つのリスクをもって、
「中国産の鶏肉には安全だと言い切る自信はない」
と思っています。

特に、
「ホルモン剤の残留物のリスク」については、
わりと明確なリスクだと思っています。

どうせほんの少しの量だから・・・
といってあなたは「ホルモン剤の残留物」を
甘く見ているかもしれませんね。

そんなあなたは、
↓の関連記事を読んで「内分泌かく乱物質」について
勉強しておきましょう。

日本政府は、
国際的なしがらみにとらわれているため、
いつもあなたをリスクから
守ってくれるわけではないのです。

日本がアメリカ産牛肉の輸入を
やめられないのが、良い例です。

物や情報があふれる時代です。
しっかりと自分の頭で考えることが必要です。