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チリ産の鮭は危険なの?避けるべき3つの理由

その食品、安全性は?

「サーモン」は、
女子に大人気の魚でもありますね。

しかし、

チリ産のサーモンは危険だ!』

ネットでは、
この手のウワサが飛び交っています。

「チリ」・・・
ちょっとヤバそうな
気配がするのもわかります。


「チリ産の鮭」には
大量の「抗生物質」が使われている

というのは、
確かに、有名な話です。

衛生面にも
少し不安を覚えますよね。
失礼ですが・・・

というわけで、
今回は、
チリ産の鮭の安全性と3つの心配な理由
について、
取り上げます。

あなたのかしこいサーモン選びに
貢献できれば、うれしいです。

先に↓の記事を読んでおいた方が
わかりやすいかと思います。
良ければ、ご覧くださいませ。

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チリ産の鮭は安全なの?

まずは、
私の意見からです。

私は、チリ産の鮭を
買っていません。

「危険だから」
というわけではありません。

単純に気持ちの問題です。

危ない!危ない!
と言われる「チリ産のサーモン」。

少なくとも
私には、
確実に「危険である」という
客観的なデータを示せませんでした。


ただし、
危ないかもしれないという
気持ちの方が強いのは事実です。

そこには、
「安全であると示す客観的なデータ」と
「心配であるという3つの理由」
の葛藤があります。


それでは、
チリ産の鮭の安全性と3つの心配な理由
について、
見ていきましょう。

チリ産の鮭の安全性について

まずは、
チリ産の鮭の安全性について、
客観的データにもとに
チェックをしていきましょう。

チリのGFSIは意外に高い

まずは、
「客観的な指標を」ということで、
2022年の
GFSI(世界食料安全保障指数)
確認してみましょう。

「GFSI」というのは、
イギリスのメディア企業である・
『エコノミスト』が
作成している
各国の食料安全に関する指標です。

チリの「食料安全」のスコアを見てみると、
『100/100』となっています。

世界では、最高水準です。

これは、チリで、
食品の安全性を守るための
「法律」や「ガイドライン」、「検査機能」などが
しっかりしているということを意味します。

参考までに、
世界平均の「食料安全」のスコアは、
『76.4/100』です。

普通に考えれば、
チリの食料の

「安全性は高い」といえるでしょう。

チリに衛生面の心配はなさそう

2016年のWHOの調査によれば、
チリに衛生面の心配はなさそうです。


「衛生面の質の悪さ」が原因で亡くなる人の
人数を比較してみると・・・

「チリ」では、1年間に、
人口10万人当たりに0.2人

「日本」では、1年間に、
人口10万人当たりに0.2人

このデータによれば、
「チリ」と「日本」は、
実は、衛生面の質が同等であると
解釈することができます。

チリの衛生面に不安があるというのは
思い込みだったようですね。

チリ産の鮭への3つの心配

鮭に限らず、「チリの食品」については、
「食料安全」や「衛生面」の観点からは、
客観的に見て、ひとまず問題はなさそうですね。

ここからは、
「チリ産の鮭」の心配な点を
まとめていこうと思います。

チリ産の鮭には抗生物質がいっぱい?

チリ産の鮭の養殖には、
「抗生物質」が
とてつもなく大量に使われています。

2014年には、
30万kgの抗生物質が使われた
との報告もあります。

なぜ、
魚の養殖には、
こんなにも大量の抗生物質が必要なのでしょうか?

それは、
魚の養殖がとても密集した場所で
おこなわれるからです。

↓の動画を見ると
イメージしやすいかと思います。

密集した場所で育てられると、
どうしても病気が広まりやすくなります。

魚にだって
ソーシャルディスタンスが必要なのです。

つまり、
密集した状態で、
なんとか養殖を続けるために
大量の抗生物質が必要になるわけですね。


しかし、ここで、
厚労省の輸入食品の違反事例
確認してみましょう。

「平成20年」を最後に
チリ産の鮭には、
「抗生物質の検出」を理由とした違反事例は
見つかっていません。

養殖業者側が、
何かしらの対策をおこなった
ということでしょうか。

中国のように
「輸出用」と「国内用」で
生産設備を分けていることも
考えられますね。


ただし、
私は、抗生物質のリスクを
絶対に甘く見るべきではないと思っています。

くわしくは↓の記事にまとめています。

チリの衛生面がやっぱり心配

↑の方で、
「チリの衛生面は日本と同等!」
と書かせてもらいました。


しかし、
厚労省の輸入食品の違反事例
見てみると、少し不安が残ります

「チリ産の鮭」については、
年間、数件の違反事例があります。

たいていの場合、
大腸菌群陽性」を理由に、
積み戻し、廃棄等を指示」となっていますね。

魚介類の製品は、やはり
「細菌の管理」がむずかしいのかもしれません。

確かに、生魚はすぐに腐ってしまいます。

しかし、
こんなに違反事例があると、
気持ち的には、少し引っかかりますよね。

「輸入検査」を素通りしてきているものも
少なからずありそうです。

ちなみに
ノルウェーから輸入される鮭にも
「大腸菌群陽性」の違反事例が
まったくないわけではありません。

しかし、
チリの方が件数が
かなり多いのは事実です。

チリ産の鮭を買うならば、
細菌で汚染されている前提で
取り扱った方がよいでしょう。

チリ産の鮭、そもそも鮭じゃないかも

国際海洋保護団体の「Oceana」からの注意喚起です。

2011年にチリ産のサーモンに対して
おこなわれた調査です。

調査の結果、
チリ産の養殖「アトランティックサーモン」のうち、
25%は、
「ブラウンマス」
「ニジマス」
「カラフトマス」
などに置き換えられていたことが
判明しました。

あなたが、
「鮭」だと思って食べていた魚は
実は「鱒」だったという
可能性もゼロではないですね・・・。

厳密には、「鮭」と「鱒」は、
生物学的に同じくくりのようですが、
高級魚と偽って安い魚を買わされるのは
許せませんよね!

世界では、
実はこういった「シーフード詐欺」がよくあるようです。
注意が必要です。

同レポートによれば、
少なくとも、
日本では、「シーフード詐欺」は
見つかっていないようです。

本当に
鮭が食べたいなら、
「国産品」を選んでみてはどうでしょうか。

チリ産の鮭は危険なのか

今回は、
チリ産の鮭の安全性と3つの心配な理由
について、
見てきました。

「チリ産の鮭は危険だ!」
とまでは、私は言い切れません。

しかし、
厚労省の輸入食品の違反事例の数を見ている限り、
輸入の過程で、
いくらか違反事例を素通りさせている
可能性は高いと「私は」思っています。

ですので、
私は、念のため、
チリ産の鮭を買っていません。

あなたも、
「チリ産の鮭」を買うなら、

・生食用は買わない
・夏場は買わない

などと自分でルールを
決めて買ってみるのも
よいかもしれませんね。

「食品選びは自己責任」の時代です。

正解は分かりませんが、
よりよい選択をしていきましょう。