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チリ産の鮭は危険なの?避けるべき3つの理由

その食品、大丈夫?

「サーモン」は、
女子に大人気の魚でもありますね。

しかし、

チリ産のサーモンは危険だ!』

ネットでは、
この手のウワサが飛び交っています。

「チリ」・・・
ちょっとヤバそうな気配がするのもわかります。


「チリ産の鮭」には、
大量の「抗生物質」が使われている

というのは、確かに、有名な話です。

失礼な表現になりますが、
衛生面にも、少し不安を覚えますよね。

今回は、
チリ産の鮭」について、取り上げます。

あなたのかしこいサーモン選びに
貢献できれば、うれしいです。

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チリ産の鮭は避けた方が良いかも!?

今回の結論は、
チリ産の鮭は避けた方が良いかも」です。

チリ産の鮭には、
注意が必要な点があります。

ですので、
私は、チリ産の鮭を買っていません。

ただし、
ネット上には、行き過ぎたデマがあるのも事実です。

今回は、
「チリ産の鮭が危険だと言える理由」と
「チリ産の鮭に関するデマ」
について、まとめていこうと思います。

チリ産の鮭が危険だと言える2つの理由

チリ産の鮭には抗生物質がいっぱい?

チリ産の鮭の養殖には、
「抗生物質」が、とてつもなく大量に使われています。

2014年には、
30万kgの抗生物質が使われた、
との報告もあります。

「Our World in Data」のデータから見ても、
チリが家畜を育てる時に使う抗生物質の量が多いことが伺えます。
(参考:Antibiotic usage in livestock, 2020

日本の家畜1kgあたりの抗生物質使用量が、
「63mg」に対し、
チリは、「119mg」とされています。

なぜ、
魚の養殖には、
こんなにも大量の抗生物質が必要なのでしょうか?

それは、
魚の養殖がとても密集した場所で、
行なわれるからです。

人間と同様に、魚たちも密集した場所で育てられると、
どうしても病気が広まりやすくなってしまいます。

魚たちにも、
ソーシャルディスタンスが必要だということですね。

つまり、
せまい場所で、
なんとか養殖を続けるためには、
その分、大量の抗生物質が必要になるわけです。

しかし、
ここで、チリ産の鮭を少し擁護しておきます。

厚労省の輸入食品の違反事例を
確認してみましょう。
(参考:厚生労働省>違反事例

「平成20年」を最後にチリ産の鮭には、
「抗生物質の検出」を理由とした違反事例は
見つかっていないのです。

養殖業者側が、
何かしらの対策を行なった、ということでしょうか。

中国のように
「輸出用」と「国内用」で
生産設備を分けていることも考えられますね。

ただし、
私は、抗生物質のリスクを
絶対に甘く見るべきではないと思っています。

チリ産の鮭には、細菌汚染が気になる!?

引き続き、
厚労省の輸入食品の違反事例を見てみると、
少し不安が残ることがあります
(参考:厚生労働省>違反事例

実は、
「チリ産の鮭」については、
年間、数件の違反事例があるのです。

その理由は、たいていの場合、
大腸菌群陽性」のため、
積み戻し、廃棄等を指示」となっていますね。

やはり、海産物は、
「細菌の管理」が、むずかしいのかもしれません。

確かに、生魚はすぐに腐ってしまいます。

しかし、
こんなに違反事例があると、
少し気にかかってしまいます。

すべてを「輸入検査」で補足できているとは思えないため、
素通りしてきているものも、
少なからずありそうです。

ちなみに
ノルウェーから輸入される鮭にも
「大腸菌群陽性」の違反事例が
まったくないわけではありません。

しかし、
チリの方が件数が
圧倒的に多いのは事実です。

チリ産の鮭を買うならば、
細菌で汚染されている前提で
取り扱った方がよいかもしれません。

チリ産の鮭、そもそも鮭じゃないかも!?

国際海洋保護団体の「Oceana」からの注意喚起を参考にしましょう。
(参考:2016: THE GLOBAL REACH OF SEAFOOD FRAUD

2011年にチリ産のサーモンに対して、
行なわれた調査です。

調査の結果、
チリ産の養殖「アトランティックサーモン」のうち、
25%は、
「ブラウンマス」、「ニジマス」、「カラフトマス」などに、
置き換えられていたことが判明しました。

あなたが、
「鮭」だと思って食べていた魚は
実は「鱒」だったという
可能性もゼロではないですね・・・。

厳密には、「鮭」と「鱒」は、
生物学的に同じくくりのようですが、
高級魚と偽われて、安い魚を買わされるのは許せません!

世界では、
実はこういった「シーフード詐欺」がよくあるのです。
注意が必要です。

同レポートによれば、
少なくとも、
日本では、「シーフード詐欺」は
見つかっていないようです。

本当に
目的の鮭が食べたいなら、
日本国産を買うと良いでしょう。

チリ産の鮭に関するデマ

チリに衛生面の心配はなさそう!?

チリには、
衛生面に心配がある」という
デマ、というより、イメージがあるかと思います。

しかし、
実は、これについては、
そこまで、心配はいらないと言えそうです。

2016年のWHOの調査によれば、
チリに衛生面の心配はなさそうです。
(参考:チリの安全でない水・衛生設備・衛生状態の悪さに起因する死亡率


「衛生面の質の悪さ」が原因で亡くなる人の
人数を比較してみると・・・

「チリ」では、1年間に、
人口10万人当たりに0.2人

「日本」では、1年間に、
人口10万人当たりに0.2人

このデータによれば、
「チリ」と「日本」は、
実は、衛生面の質が同等であると
解釈することができます。

利用できるデータは他にもあるかもしれませんが、
チリの衛生面に不安があるというのは
完全な事実だとは言えないかもしませんね。

ただし、
輸入検査で、「大腸菌群陽性」が頻繁に確認されていることから、
水産物の加工技術については、
「話は別」と考えた方が良さそうです。

結局、チリ産の鮭は危険なの!?

今回は、
チリ産の鮭」について、
見てきました。

チリ産の鮭が危険だと言える理由:
 ・抗生物質が大量に使われている
 ・細菌汚染の心配がある
 ・シーフード詐欺の心配がある

チリ産の鮭に関するデマ:
 ・衛生面は、イメージとは違い、悪くない

いくつか、危険だと言える理由には、
無視できないものがありますね。

抗生物質の使用量については、
年々、改善されつつあるという話もあります。

しかし、
細菌汚染は、気になるところです。

あなたも、
「チリ産の鮭」を買うなら、

・生食用は買わない
・夏場は買わない

などと自分でルールを決めて買ってみるのも、
よいかもしれませんね。

「食品選びは自己責任」の時代です。

正解は分かりませんが、
よりよい選択をしていきましょう。