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実写映画『バクマン。』のココがひどい!?【レビュー】

楽しかったモノ・コト

今回は、
実写映画『バクマン。』をレビューしていきます。

アニメ版の面白さにぐっと引き込まれたので、
映画版も視聴してみた形になります。

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実写映画『バクマン。』ちょっとひどい・・・。

アニメ版から入った私にとっては、
本作は、どうしても少し期待はずれと言わざるを得ない内容でした。

無意識にアニメ版と比較してしまったせいか
正直、あまり面白いと感じられませんでした。

やはり、
ストーリーを知った上で、見て、
それでも楽しめる作品というのは、
特別に面白い作品なのだと思います。

本作も、残念ながら、
原作のダイジェストを人が演じなおしただけの実写映画の一つだと感じています。

実写映画『バクマン。』のココがひどい!?

二人の主人公の描き分けがいまいち!?

本作の主役は、
2人の青年漫画家です。

2人が、漫画の製作における、
「原作」と「作画」を
それぞれに担当し、
力を合わせて一つの漫画を作っていきます。

原作版では、
「原作」担当の高木秋人は、
「かしこく情動的な青年」。

「作画」担当の真城最高は、
「現実的でシャイでクールな青年」
として、うまく描き分けられていました。

しかし、
実写映画では、
2人の主人公のテンションが、
常にほぼ同じで個性が薄れているのです。

本作では、
普段は、「陰」と「陽」で性格の違う二人が、
目標を達成した時に、
初めて同じ波長で喜び分かち合うからこそ、
読者(視聴者)は、
その姿にぐっと引き込まれるのではないでしょうか。

俳優としては、
はまり役に見える佐藤健さんと神木隆之介さんを
起用しているのに非常にもったいないです。

制作サイドが、
青春映画としての演出にこだわったのかもしれません。

しかし、これでは、
主人公が2人いる意味が半減してしまいます。

筆で格闘する演出はやめてほしい!?

本作で一番、問題のあるシーンです。

2人の主人公は、
読者アンケートランキング1位を目指しています。

その中で、
同年代の天才漫画家である新妻エイジと相対します。

この際に、
「2人の主人公」と「新妻エイジ」は
対決する構図となるわけです。

そこで、なぜか、
大きな筆を振り回し、
2対1の文字通りの「格闘」がくり広げられるのです。

まさに、
「心身を削る戦い」というのを「格闘」という形で
表現したかったのかもしれません。

しかし、
作中で、このシーンが一番見るにたえませんでした。

確かにカリカリと漫画を描いている
映像だけでは地味です。

だからと言って、
この演出は正直きついです。

本作の価値を低下させてしまっていると
いっても過言ではないほどです。

現に私は、
昔、何も知らずに
本作の予告映像を見た時に、
困惑したのを覚えています。

「漫画を描く」って地味な作業だし、
こうやってごまかしながら、
バトル要素を言えれながら、
作品を作りを表現してるんだなぁ、と。。。

映画が公開された当時、
原作を読んでいなかった私は、
その予告映像を見て、
『バクマン。』という作品自体を、
ひどく過小評価したのを鮮明に覚えています。

原作『バクマン。』は、超面白いのに残念!

『バクマン。』の原作は、
週刊少年ジャンプで連載されていました。

本作は、
「漫画家の話」を「漫画で描く」という
ハイセンスな物語です。

本作は、
とにかく”リアル志向”で描かれているのが特徴です。

「実在の漫画」を作中で言及してみたり、
「実在の編集部員」をモデルにした人物を登場させてみたり、
と一風変わった要素が、
物語をガンガン盛り上げてくれます。

アニメ版の本作は、
最近視聴したどのアニメよりも、
面白く、その世界観に、私は一気に引き込まれました。

実写映画だけを見て、
「大したことないな(笑)」
と思った方には、
絶対にアニメや原作も見てみてほしいところです。

実写映画『バクマン。』ってどんな映画!?

実写映画『バクマン。』の基本情報

  • 公開日: 2015年10月3日
  • 監督: 大根仁
  • 主題歌: サカナクションの「新宝島」

実写映画『バクマン。』のキャスト

  • 真城最高(サイコー): 佐藤健
  • 高木秋人(シュージン): 神木隆之介
  • 亜豆美保: 小松菜奈
  • 服部哲: 山田孝之
  • 新妻エイジ: 染谷将太