磁気ネックレスは効果なし?論文を参考に考えてみた

健康を守る
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「磁気ネックレス」って
最近、はやってますよね。

「アスリートの方々も愛用してるよ!」
的な宣伝もよく見かけます。

なんでも、
磁石の力で、肩こりや痛みが
とれるとかなんとか。。。

ちょっとうさん臭い気もしますよね。

ということで、
今回は、
磁気ネックレスには本当に効果があるのか
について取り上げます。

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磁気ネックレスには効果はないかも・・・

では、さっそく結論です。

残念ながら、
「磁気ネックレス」には、
宣伝されているほどの効果はないのではないか、

と、私は考えるに至っています。

もちろん、
世の中には、
プラシーボ効果というものもありますので、
「効果あったよ!」
と、喜んで、愛用されている方もいることでしょう。

プラシーボ効果も偉大なものなので
馬鹿にはできません。

しかし、
肩こりや痛みのせいで、
本当に困っている方が、何も知らずに
高価な「磁気ネックレス」を購入させられてしまうのは、
少し胸が痛みます。

ということで、
今回は、少しエビデンスを示すことで、
あなたの「磁気ネックレス」の購入判断の
手助けができれば
と思っています。

すでに、
愛用されている方も、
「効果がない=作用しない」
というわけではないと思います。

なので、
がっかりせずに、前向きな気持ちで
使い続けていただければと思っています。

もしかしたら、
長く使い続けれていれば、
そのうち、体にいいことが起きていることに
気づく時がくるかもしれません。

というわけで、
くわしくみていきましょう。

磁気ネックレスの効果はプラシーボ効果?

さて、
いくつか論文を見てみましょう。

一つ目の論文

まずは、2013年の論文からです。

この研究では、「磁気ネックレス」ではなく、
「磁気ブレスレット」が使われているようですね。

65人の関節リウマチの方々を対象にした研究です。

この方々に、ブレスレットを
5週間、つけていただき、
治療結果の調査を行うという研究です。

そして、
研究の結論はというと、
患者さんのみなさんに対し、
磁気ブレスレットは有意な効果は、
得らなかった

とされています。

というわけで、
本論文では、
磁気ブレスレットには、
プラシーボ以上に意味のある効果はない

という結論となっています。

二つ目の論文

次は、1985年の少し古い論文です。

こちらは、101人の方を対象に
「二重盲検法試験」を行った研究の報告です。

「二重盲検法試験」とは、
試験の対象者を2つのグループに分けて、
一方のグループには、「本物の薬」
もう一方には、「偽物の薬」を投与して、
反応を観察する研究方法のことです。

つまり、
今回の論文の研究では、
一方のグループは「磁気ネックレス」をつけ、
もう一方のグループは「非磁気性のネックレス」をつけます。

そして、この時、
ポイントとなるのは、
「試験の対象者は、自分がどちらのネックレスを
 つけているのか知らされない」
ということです。

もしも、「非磁気性のネックレス」をつけているのに、
「痛みが軽くなったよ!」
という方がいたら、
その方に起きた効果は、
プラシーボ(偽薬)効果だった
ということになりますよね。

結局、この研究では、
「磁気性ネックレス」をつけた人も
「非磁気性のネックレス」をつけた人も
両方のグループで、
「有意に痛みが減った」
と報告されています。

つまるところ、
この研究報告からは、
「磁気ネックレス」の効果は、
「プラシーボ効果」によるところが大きいと
いうことがわかります。

どうやら、
「磁気」のある/なしに限らず、
何も考えずに「効果がある」と信じて、
ネックレスを愛用していれば、
一定の効果があるようです(笑)

3つ目の論文

次は、2007年のレビュー論文です。

「レビュー論文」とは、
過去に報告された論文をまとめて、
分析をした論文のことです。

その1本を読めば、
その方面の研究を全体的に知ることができるというわけです。

さて、内容について、
ふれていきましょう。


本レビュー論文では、
磁石と痛みに関する研究について、
29件の過去の研究報告をまとめて分析しています。

肝心の内容はというと・・・

やはり、
残念ながら、全体として、
「磁石の力」が、「プラシーボ効果」と比較して、
「有意に痛みを和らげてくれる効果はないのではないか」
という結論になっています。

さらには、
ペースメーカーやインスリンポンプなどを
使われている方には、
磁石の使用は禁忌であるという文言も
申しそえられています。

あまりいいことがないようですね・・・

ただし、
これまでに行われてきた研究が
そこまで厳密なものではないこともあり、
臨床的に効果がないと言い切るには、
エビデンスが不十分という結論にもなっています。

とりあえずは、
「磁石」と「痛み」に関する研究結果としては、
効果はなさそうだが、
まったくないと言い切ることはできない、
という言い方にでもなるでしょうか。

なんとなく予想通りでしたね(苦笑)

血液は、磁石にくっつかない!?

磁気ネックレスの肯定派の方々の中には、

「血液に入っている鉄が磁石にくっつくから、
 血流が良くなって痛みがとれるんだ!」

と主張する方もいますね。

しかし、
それは、おそらく間違いです。

血液を磁力であやつれるのは、
残念ながら、
アメリカンコミック「X-MEN」に出てくる
「マグニートー」くらいのものでしょう。

血液が磁石にくっつくのは、
コミックの世界だけだということです。

「鉄」ならば、
すべて磁石にくっつく、というわけではないのです。


生物学者のケン・サラディン先生からの回答を見てみましょう。

話をすごーく簡単にまとめると・・・


血液の中の「鉄(ヘモグロビン)」は、
「酸素」と仲良しです。

「ヘモグロビン」は、
「酸素」と手をつないで、
体中に「酸素」を配って回る仕事をしています。

そんな「ヘモグロビン」のように、
「酸素」と仲良しの「鉄」は、
「磁石」とつながるための手を
「酸素」とつながるために使ってしまっているのです。

だから、
「磁石」とつながるための手が「酸素」で
ふさがっている状態の「鉄」は、
「磁石」には、くっつかないのです。

つまり、
血液の中の「鉄(ヘモグロビン)」は、
磁石にくっつきません。

同じ「鉄」でも、
「磁石にくっつく鉄」と「くっつかいない鉄」が
あるということ
ですね。

付け加えておくと、
体中に「酸素」を配る前の「動脈血」に含まれる「鉄」は、
その98%が、「酸素」と結びついています。

そして、
体中に「酸素」を配り終わった後の「静脈血」に含まれる「鉄」の方でも、
78%が「酸素」と結びついています。

「酸素」との結びつきが少ない「静脈血」の方であれば、
「磁石」で影響を与えることができるかもしれませんね。


さらに、
ケン・サラディン先生は、
市販の磁石の磁力が弱すぎる
ことを指摘しています。

研究の結果、
確かに、「とてつもなく磁力の強い磁石」を使えば、
血流に「少しだけ」影響を与えられることもわかっています。

ちなみに、
「とてつもなく磁力の強い磁石」とは、
どれくらいかというと・・・

一般的に、
売られている「磁気ネックレス」の
「6倍の強さ」と言われています。

そんな強力な「磁気ネックレス」を愛用していたら、
スマホやクレジットカードが、
すぐに壊れてしまいそうですね・・・

このデジタル社会では、
とても現実的ではないです。

磁気ネックレス、効果はなくても「作用はする」と思う

さて、
ここまでの話で、
「血液は磁石に、くっつかないよ!」
ということはわかって頂けたと思います。

では、
「磁気ネックレス」は、
ただのアクセサリーにしかならないのか?
というと私は、そうは思いません。


なぜなら、
「磁気ネックレス」は、血液の中の「鉄」に
全く作用しないわけではないからです。

さきほども、ふれましたが、
「動脈血」の98%、
「静脈血」の78%の「鉄」は、
「酸素」と結びついていません。

つまり、
裏を返せば、
「動脈血」に含まれる「鉄」の2%、
「静脈血」に含まれる「鉄」の22%には、
「磁石が作用する」ということです。

残念ながら、
この程度の磁石による作用では、
「磁気ネックレス」をつけている本人には、
気付かないほどかもしれません。

しかし、
あなたが気付く、気付かないに関わらず、
磁石は、一部のヘモグロビンには作用します。

ですので、
「磁気ネックレス」の効果を、
おいそれと、否定することはできないのかな、
というのが私の意見です。


もちろん、
過去のいくつかの研究で、
「磁気ネックレスは、プラシーボ効果なのでは?」
と結論づけられていることも事実です。

なので、
今回の私個人の結論としては、
「磁気ネックレスは、効果はないかもしれないが、
 確実に作用はしている」
とさせていただこうと思います。

結局のところ、
「磁気ネックレス」自体には、
即効性の作用はないと思われます。

ですので、
本当に痛みや肩こりに悩んでいる方は、
ストレッチや筋トレなどを行い、
地道に肉体改造をしていくのが、
確実なのではないかな、
というのが私の意見です。

実際に「磁気ネックレス」を使ってみて

なんだかんだ言いながらも
私自身も「磁気ネックレス」を愛用中です。

最近は、寝る時と風呂に入る時以外は、
ほとんどずっと「磁気ネックレス」をつけています。


私も肩こりには、わりと悩んでいる方です。

ふとした瞬間に、
肩を上下させるとパキパキッとよく音が鳴るような感じでしょうか。


そういった状態が続く中、
どうにかならないかな?という思いで、
「磁気ネックレス」を試してみました。

実際のところ、
「磁気ネックレス」をつけてみて、
明らかに「肩が軽くなった!」と感じることは
さすがにありません。

ただ、
ふとした瞬間に肩を上下させた時、
なんとなく、パキパキッと音が鳴ることが
少なくなったような気がするということは感じました。

あくまで体感ですが。。。

そういったこともあり、
これもまた、プラシーボ効果なのかもしれませんが、
個人的には、
「磁気ネックレス」は、
何かしらの作用をしているのではないか?
と思うに至った次第です。

なので、
「磁気ネックレス」をすでに愛用されている方も、
エビデンスを読んで、がっかりせずに、
信じて使い続けていただければ、
と思います。

磁気ネックレスには本当に効果があるのか?

今回は、
「磁気ネックレスには本当に効果があるのか」
について、見てきました。

どうやら、
エビデンスの上では、
「磁気ネックレス」の効果は、
プラシーボ効果の影響を大きいのではないかと考えられますね。

しかし、
「効果がない=作用しない」
とはならないのではないか、
というのが、私の結論です。

化学的な視点で見れば、
磁力が、人体に全く影響を与えないとは
言い切れません。

痛みや肩こりで本当に悩んでいる方には、
「磁気ネックレス」を手放しにおすすめすることはできませんが、
すでに愛用している方は、
長く愛用し続ければ、
いつか効果を感じる時が来るかもしれませんね。

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