疑問解消!アメリカ産豚肉の安全性について知っておくべきこと

その食品、安全性は?

「肉」と言えば、
やっぱり、「牛肉」ですよね。

しかし、
「牛肉」は、高いし、
いつもは食べられません。

結局、私たちの家計の味方は、
「豚肉」や「鶏肉」です。

日本人は、
「牛:豚:鶏」を
「1:2:2」くらいの割合で
食べている
そうです。

ということで、
今回は、「豚肉」について、
取り上げます。


ここで、
スーパーの「豚肉」を
思い浮かべてみましょう。

私の行きつけのお店で、
目につく豚肉といえば、
「国産」のほかには、
やはり、「アメリカ産」でしょうか。

「アメリカ産の豚肉」は
なかなかの安さを誇ります。

というわけで、
今回は、
アメリカ産の豚肉って危険なの?
について、取り上げます。

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アメリカ産の豚肉には健康リスクがある

さて、
さっそく結論になります。

今回の結論は、

アメリカ産の豚肉には、国産やスペイン産の豚肉と比べて、
 健康リスクがあるかもしれない

ということにさせていただこうと思います。

どうやら、
「牛肉」と同様に、
アメリカ産のお肉には、
多少の健康リスクがあるようです。

もし、あなたが、
無意識的に「国産を選ぶ」という
消費行動をとっているならば、
合理性のある選択だったと
言えるかもしれませんね。

それでは、
くわしく見ていきましょう。

アメリカ産の豚肉にはホルモン剤は含まれていない

まずは、
「ホルモン剤」について、
見ておきましょう。

意外なことに、
アメリカでは、
「豚」や「鶏」に
ホルモン剤を使うことは、
許可されていません。

どうやら、
豚や鶏を育てるときに
使われるホルモン剤について、
「米国食品医薬品局」が、
承認しているものがないようです

まさか!
消費者である私たちを守るため!?

・・・というわけではなく、
単純に、
「豚」や「鶏」は、高く売れないため、
コストが見合わないようです。

「牛肉」には、
普通に使われていますしね。

ホルモン剤は、
1頭、1匹ずつ投与しないといけないこともあり、
それなりにコストがかかるようです。

そのため、
わざわざ許可を取って使おう、という
畜産業者さんがいないという話のようです。

というわけで、
アメリカ産の豚肉には、
ひとまず、ホルモン剤の心配はないようです。

アメリカ産の豚肉の心配は「ラクトパミン」

さて、では、

「アメリカ産の豚肉には、
 妙なものは含まれていないの?」

というと、
そういうわけではありません。

アメリカ産の豚肉には、
「成長促進剤」として、
ラクトパミン」という怪しげな薬が
使われているのです。

「ラクトパミン」は、
アメリカでは使われていますが、
日本やヨーロッパでは使われていません

ですので、
この「ラクトパミン」が
アメリカ産の豚肉が危険といわれる
話の元凶というわけです。

それでは、
「ラクトパミン」について、
くわしく見ていきましょう。

ラクトパミンは安全なのか?

さて、
農水省・厚労省の資料によれば
アメリカに加え、
カナダやオーストラリアでも
使われているという「ラクトパミン」。

果たして、安全なのでしょうか?

中国では、300人あまりが
ラクトパミン中毒を起こした
、と
問題になりました。

明らかに、
無害ではないようですね。

しかし、
厚労省によれば、
適切な運用がされる場合、
 人の健康への悪影響はない

そうです。

「残留基準値」が守られているなら、大丈夫!
といういつもの常套句ですね。

とりあえず、
厚労省の話を信じるならば、
畜産業者でルールが守られている限りは、
発がん性や遺伝毒性についての
心配はしなくいい
と考えてもよさそうです。

ラクトパミンの内分泌かく乱性は心配

さて、
厚労省の話によれば、
「ラクトパミン」は、
畜産業者がルールを守っている限り、
安全であるという話でしたね。

しかし、
「内分泌かく乱性」の観点から、
「ラクトパミン」を考えてみましょう。

「内分泌かく乱物質」とは、
過去の毒性学の考え方が通用しない
体に悪い物質
のことですね。

くわしくは、
↓の関連記事を読んでおきましょう。

「内分泌かく乱物質」の話となると
どこの省庁も
急に歯切れが悪くなります・・・

それくらい扱いに
困っているということなのでしょう。


そして、
「ラクトパミン」は、
「内分泌かく乱物質」である
と言われています。

「内分泌かく乱物質」は、
ほんの少量が体に入るだけで、
体の機能を混乱させてしまう、
いやらしい物質です。

そして、
体に入る量が少なければ少ないほど、
その効果は大きくなるとされています。
不思議ですね。

一説には、
少ない量であるほど、
「内分泌かく乱物質」は、
体内でホルモン物質と勘違いされやすくなり、
偽物のホルモンとして、
多くの悪さをすると言われています。


文献を探してみたところ、
「ラクトパミン」の
「内分泌かく乱物質」としての
研究はまだ多くはないようです。

そのため、
どの程度の危険性があるのか、
くわしくはわかりません。

そのため、
よくわからない内は、
避けておくという考え方もできると思います。

特に、
「内分泌かく乱物質」は、
小さな子どもに強く影響を与えるとされています。

ですので、
子どもはもちろん、
妊婦さんも気を付けた方がよいかもしれませんね。

実際のところ、
「ラクトパミン」は、
EUをはじめ、中国やロシアなど、
世界160国で禁止規制がおこなわれています。

少なくとも、
ラクトパミンの使用が
許可されている国は世界では少数派のようです。


日本国は、
国内でラクトパミンが、
使用禁止であるにも関わらず、
平気でアメリカ産の豚肉を買わされてしまっています。

我が国の国際的な発言力の弱さが
うかがい知れる気がしますよね。

ラクトパミンについて、
くわしくは↓の関連記事にまとめています。

アメリカ産の豚肉には抗生物質が多く使われている?

お肉の安全性を考える時に、
よく注目される「抗生物質」についても、
見ておきましょう。

「抗生物質の残留物」は、
人間にとても悪い影響を与えると言われています。

くわしくは、
↓の関連記事を読んでおきましょう。

FDA(米国食品医薬品局)から、
「抗生物質」について報告
おこなわれています。

報告によれば、
米国では、
豚肉1kgを育てる時に使われる抗生物質の量が、
英国の2倍、
デンマークやオランダの7倍である、と
されています。

とりあえず、
アメリカ産の豚肉には、
比較的、多くの抗生物質が使われているようです。

もちろん、
抗生物質が、
食卓にのぼる豚肉の中に残らないように、
使い方の規制は進んでいます。

しかし、
単純に使用量が多いということは、
自然と「抗生物質の残留物のリスク」は、
高まることは想像されます。

そういった点では、
アメリカ産の豚肉には、
ある程度、
「抗生物質の残留物のリスクがある」と
考えた方がいいかもしれませんね。

アメリカ産の豚肉は危険なのか?

今回は、
「アメリカ産の豚肉は危険なのか?」
について、取り上げました。

どうやら、
アメリカの畜産業者さんが
ルールを守っている限りにおいては、
豚肉が原因で、
私たちが、ガンなんかになるようなことは
ないようです。

しかし、
アメリカ産の豚肉には、
「ラクトパミン」が使われています。

そして、
ラクトパミンには、
「内分泌かく乱性」があるとされています。

ラクトパミンの内分泌かく乱性が
どれだけ、危険性が高いのかは、
明確になっていません。

加えて、
アメリカ産の豚肉は、
抗生物質の使用量も、多いようです。

以上のことを踏まえて、
私は、
「アメリカ産」の豚肉には、
「国産」や「スペイン産」の豚肉と比べて、
健康リスクがあると考えています。

みなさんも、
アメリカ産の豚肉を購入する際は、
一歩立ち止まって考えてみましょう。

あなたが購入する豚肉を
食べるのは、あなただけですか?

もし、
あなたにお子さんや妊婦さんの家族がいるならば、
国産の豚肉にしておいてもいいかもしれませんね。