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実は危険!?殺虫剤の人体への怖い影響とは

その食品、大丈夫?

「殺虫剤」・・・
ハチやゴキブリなんかが現れた時には、
必需品です!

しかし、
そんな強力な「殺虫剤」、
人には、何の影響もないのでしょうか?

殺虫剤のメーカーさんは、

殺虫剤は、
虫には効きますが、
人には、危険はないです!

と、わりと自身満々です。

しかし、
実際のところ、
本当に、人に害はないのでしょうか?

というわけで、
今回は、
殺虫剤は、本当に人体に影響はないのか
について、取り上げます。

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殺虫剤は、人体にも影響はある!?

さて、今回の結論は、

殺虫剤は、人体にも影響はあるのではないか

と、させていただこうと思います。

殺虫剤メーカーさんの意見を
まっこうから否定してしまうことに
なってしまいますね・・・

ただし、
現代の常識で言えば、

「殺虫剤は、人体に影響を与えない」

という考え方が主流なのは、
間違いないかと思います。

しかしながら、
科学は、少しずつ進歩していくものです。

かつては、
水銀やアスベストが
当たり前のように使われていた時代もあります。

新しくわかったことは、
少しずつ取り入れて先んじて
受け入れていく必要があるとは思いませんか?

ということで、
「殺虫剤の人体への影響」について、
くわしく見ていきましょう。

「殺虫剤は人体に影響はない」という話の根拠は?

では、
「殺虫剤の人体への影響」について、
見ていく前に・・・

そもそも、殺虫剤メーカーさんは、
なぜ、殺虫剤は人体に影響はない
と、言いきれてしまうのでしょうか。

まずは、そこから見ておきましょう。

例えば、
あなたは、飲み会で、
たくさんお酒を飲んだ時、どんな風になりますか?

酔っぱらいに、酔っぱらった後には、
気持ち悪くなってしまいますよね。

これは、
アルコールが分解された後に、
「アセトアルデヒド」という毒性物質が
体内で作られるからです。

しかし、
もし、あなたがそこそこの酒豪であるならば、
「ほろよい」をちょろっと飲んだくらいでは、
酔っぱらうこともなく、
気持ち悪くなることなどもありませんよね。

これは、
お酒を飲んだ後に
体内で作られる「アセトアルデヒド」の量が
少ないからですね。

このように、
飲む量が少なければ、
お酒は、毒には、ならないようです。

なぜなら、
「毒の量が少ないから」です。

これが、
「現代の毒性学」の考え方です。

16世紀の化学者・パラケルススも、

「全てのものは毒であり、毒でないものなど存在しない。
 その服用量こそが毒であるか、そうでないかを決めるのだ」

と言っていました。

この考え方に従えば、
「殺虫剤」も、お酒と同じで、
量が少なければ、
人体に対して、毒ではないのではないか
という話になるわけです。

確かに、
虫に比べて、
人間は、体が大きいですし、
人が吸い込む殺虫剤の量など
ほとんどないにも等しいとも言えそうです。


さて、
「現代の毒性学」について、
ちょっとくわしくなりましたね。

そして、基本的に、
「毒性試験」は、
この「現代の毒性学」の考え方に従って行われます。

実験用のラットさんなどに、
薬品を投与して、
毒に対する反応を見るわけですね。

一度にたくさんの量を与えてみたり、
そこそこの量を長い期間与え続けてみたり、
といった具合です。

そして、
投与量を増やした時に
ラットさんの毒に対する反応が
どのように変化していくのかを
調べていきます。

きちんとした試験のガイドラインもあり、
毒性試験の信頼度は、かなり高いと言えるでしょう。
(参考:独立行政法人医薬品医療機器総合機構>毒性試験

ちなみに、
WHOのデータによれば、
殺虫剤農薬の一つである
「イミダクロプリド」のADI(1日の摂取許容量)は、
0.06mg/kgとされています。
(参考:WHO>IMIDACLOPRID

つまり、仮に、
あなたの体重が100kgだったとしたら、
1日に「イミダクロプリド」を
摂取してもいい量は、
6mgだということになります。

WHOが、このようにきちんと、
殺虫剤について、1日に摂取してもいい量を決めてくれているのです。

そのことにもかかわらず、
私は、「殺虫剤は人体に影響がある
という主張をしています。

さすがに、主張に無理あるのではないか?
と思われるかもしれませんね。

ここからは、
「殺虫剤、人体に影響がある」という主張を見ていきましょう。

微量の殺虫剤が、人体に影響を与える可能性

さて、
ここまでの内容で、
殺虫剤は、すでに毒性試験がしっかり行われているので、危険ではないことは証明されています
という事前知識を身に着けていただけましたね!

しっかりと前振りはおこなったつもりです。

では、ここからは、
なぜ、殺虫剤が人体に影響を与える可能性があると言えるのか
について見ていきます。

まず、キーワードは「低用量作用」

まず、「殺虫剤の人体への影響」を語る上で、
キーワードとなる言葉は「低用量作用」です。

低用量作用」・・・
もしかしたら、初めて聞く言葉かもしれませんね。

「低用量作用」問題とは、以下のように指摘されている問題です。

殺虫剤のような物質について、
「毒性試験」で調べられている投与量よりも、
はるかに低い摂取量でも、
人体に何らかの影響を与えるのではないか?

「現代の毒性学」と「低用量作用の考え方」を整理すると、
以下のように対比できるかと思います。

「現代の毒性学」・・・量が少ないなら、無害!
「低用量作用の考え方」・・・量が少なくても、実は毒かもしれない!

実は、「低用量作用」は、
「現代の毒性学」を根底から、
くつがえすような新しい考え方なのです。

「低用量作用」の考え方が一般的になれば、
すべての化学物質の危険性を
改めて試験し直さなければならないことに
なってしまうためです。

しかも、
検証には、
ものすごく慎重な研究が必要になります。

ただ、これだけでは、
いまいち、「低用量問題の考え方」が、
伝わりきらないかもしれませんね。

例えば、
少しニュアンスは異なりますが、
「お酒」を例に考えてみましょう。

お酒の飲み過ぎは、
様々なガンのリスクを高めるのはご存じですよね。

では、逆に、
お酒を適度な量だけを飲み続けていた場合には
どうなるでしょうか?

実は、適度なお酒は、
糖尿病のリスクを下げるという
報告もあります。

お酒について考えてみると、
「高用量」の場合には、ガンのリスクが高まります。

その一方で、
「低用量」の場合には、血行の促進などにより、
糖尿病のリスクを下げるという
別の作用が現れることがあるのです。

広義の意味では、
これも「低用量作用」の例になるかと思っています。

もちろん、
「低用量作用」は、お酒を適量だけ飲んだ場合のように
有益な効果があらわれることばかりではありません。

今回取り上げている、
殺虫剤については、
「低用量作用」のせいで、
少し怖いことが起こるという報告もあります。

では、殺虫剤の低用量作用は?

さて、「低用量作用」について、
かなりくわしくなりましたね!

では、
本題の「殺虫剤の低用量作用」について、
見ていきましょう。

まず、
低用量の「殺虫剤」は、
どのようにして、
我々の体に作用を引き起こすのか?
というところから見ておきましょう。


「殺虫剤」の多くは、
生き物の「神経系」に結びつくことで、
その効果を発揮します。

そして、
生き物の「神経系」は、
ほんの少ない量の「神経伝達物質」が結びつくだけで、
体中に情報を伝えるものですよね。

このことから考えた場合、
人間の「神経系」に、
「ほんの微量の殺虫剤」が結びついた場合、
何かしらの影響があることも
予想されますよね。

そういった考え方から、
「殺虫剤の低用量作用」問題が
指摘されているわけです。

この考え方は、
病院で処方される、ほんの小さなお薬が
体に大きな影響を与えることから考えても、
そんなにおかしな話ではないのかな、
とも思います。

殺虫剤の人体への影響、根拠はあるの!?

さて、
殺虫剤の作用の仕方は、なんとなくわかってきました。

では、実際のところ、
「本当に、微量の殺虫剤は、人体に影響を与えるの!?」
というところが一番、気になりますよね。

これについては、
2023年のミラノ大学からの論文で
しっかりとまとめられていますので、
内容を見てみましょう。

その名も
Neurobehavioral Effects of Low-Dose Chronic Exposure to Insecticides: A Review
(殺虫剤への低用量の慢性曝露による神経行動への影響:レビュー)」
です。

まさに、
我々が知りたい内容かと思います。

では、内容を見てみましょう。

情報がかなりぎっしり詰まっているので、
「一般集団の研究」で、
気になったところをあげてみましょう。

ちなみに、
今回の「一般集団」というのは、
農家や農家の近くに住んでいない人達のことですね。

ざっくりと内容を取り上げると、
以下の感じでしょうか。

・「クロルピリホスへの曝露」は、
 「震え」や「運動機能発達の悪化」、「視力の低下」等と関連の可能性がある。
・「ピレスロイドや有機塩素への曝露」は、
 「注意」関連の問題との関連の可能性がある。
・「有機塩素化合物への曝露」は、
 「子どものADHD」と関連がある可能性がある。
・「殺虫剤への出生前曝露」は、
 一般的に、「子どものASD」と相関する可能性がある。

このように、
ある程度、研究報告もあるようで、
「殺虫剤の低用量作用」というのは、
あっさりと無視してもいい問題ではないのです。

ちなみに、
あまり、研究が行われていないようですが、
スプレー式の殺虫剤についても、
言及がありますね。

我々が最も気になるのは、
この辺りでしょうか。

スプレー式の殺虫剤については、
“出生前の曝露が、運動機能障害に関連する”ということが
記されています。

とりあえず、妊娠中のお母さんは、
できるだけ、殺虫剤を使うのは、
控えておきましょう!


他にも、
気になる点を取り上げておきましょう。

「一般集団」の話ではありませんが、
“過去に殺虫剤の急性中毒になったことのある人は、うつ病や不安と関連があった”
という記述もあります。

やはり、
神経系への殺虫剤への作用は、
精神的な部分にも影響を与える可能性はある
ということですね。

「神経系」が、人体にとって、
どれだけ重要な機能を担っているかがわかります。

以上のことから、
妊婦の方だけではなく、誰しも可能な限り、
殺虫剤は吸い込まないようにした方がよいと考えられます。

結局、殺虫剤は人体の影響を与えるのか?

今回は、
「殺虫剤の人体への影響」について、
取り上げました。

「微量の殺虫剤は、人体に危険はない」
これが、現代の一般的な認識だと思います。

この認識は、
「現代の毒性学」の考え方に基づいた常識です。

しかし、
私が伝えたかった話は、

「微量の殺虫剤も、人体に影響を与える可能性がある」

ということです。

特に、
大きな影響を受けそうなのは、
出生前の子どもです。

つまり、
妊娠中のお母さんは、
殺虫剤の使い方について、
少し気を配る必要がありそうです。

そして、
気を付けるべきは、
妊婦さんだけではありません。

殺虫剤の多くは、
生き物の「神経系」と結びついて
効果を発揮します。

「神経系」は、
人体のさまざまな機能に影響を与えます。

怖い話になるかもしれませんが、
もしかしたら、
現在のあなた自身は、
すでに殺虫剤の影響を受けてしまった後である
可能性も否めないわけです。

そして、
殺虫剤に何の注意も払わなければ、
あなたは、今後も、殺虫剤から、
何かしらの影響を受け続けながら生きていく可能性だって
否定できないのです。

確かに、
殺虫剤は便利です。

蚊に悩まされながら、
満足に眠れない日が続くのは、
すごくつらいでしょう。

そんな時、
しっかりと知識をつけておけば、
ただ価格が安いだけの殺虫剤を選ぶのではなく、
人体に害の少ない代わりの商品を選び取ることだって
できるはずです。

ちなみに私のおすすめは、
殺虫剤ではありませんが、
「ハーブ成分の虫よけ剤」です。

何も知らず、何も考えずに生きていれば、
いつか代償を払う時が来るはずです。

悪い企業のえさになってはいけません。

知識を身につけて、
一緒に賢く身を守っていきましょう。

良ければ、
当サイトの他の記事で勉強していってくださいね。