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電車やバスの優先席がどう考えても必要ないと思う理由

仕事がつらいあなたへ

突然ですが、
「電車やバスの優先席」って
必要だと思いますか?

実は、私は、
電車やバスの優先席は、
必要ないのではないかと
思っています。

ひどい意見を言うヤツだと思いますか?(笑)

そう言わずに、
私の言い分も聞いてください。

というわけで、
今回は、
「電車やバスの優先席が必要ないと思う理由」
を取り上げます。

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電車やバスの優先席が必要ないと思う理由

では、さっそく、
「電車やバスの優先席が必要ないと思う理由」を
見ていきましょう。

それは、
「日本人は、優先席をうまく利用することができないから」
です。

うまく利用することができないモノのために
スペースを作っておくのは、
もったいないですよね。


例えば、
あなたも、こんな現場に出会ったことは
ありませんか?

仕事帰りに、
ヘロヘロに疲れたあなたは、
電車の中ではできれば、座りたいなぁ
と思うはずです。

他のお客さんは、あまり多くないものの、
なんだかかんだで空いている席は、
優先席のみのようです。

座りたい!

でも、
なんだか人の目もあるし、
優先席には、座っちゃいけない気もする・・・

そんな葛藤、ありますよね。

そして、
誰も座らないな・・・
座っちゃうか・・・

・・・と逡巡(しゅんじゅん)していたら、
電車にふらりと入ってきた
少しハゲかけたおじさんが
何の気無しにドッカリと
優先席に腰を下ろしてしまった・・・

私は、何度かこんな経験をしたことがあります。


日本にもいろいろな人がいますし、
優先席にだって気にせず、
座っちゃう人だっているわけですね。

そうです、実は、日本人には、
2種類の人間がいるのです。

「電車やバスで優先席を使う人」と
「電車やバスで優先席を使わない人」です。

「電車で優先席を使う人」と「電車で優先席を使わない人」

さて、日本には、
「電車やバスで優先席を使う人」と
「電車やバスで優先席を使わない人」がいるという話でした。

文言だけを見ると、
当たり前な話かもしれませんね。

というわけで、これを、
正確に言い換えると、
電車やバスで優先席を使うことに対して、
「ためらわない側の人」と
「ためららう側の人」がいる
というわけです。

なんとなくニュアンスは
伝わりましたでしょうか?

「ためらわない側の人」は、
困っている人が、
優先席に座れなくて困っていても
あまり気にならないようです。

逆に、
「ためらう側の人」は、
自分は、健康だと思うから、
優先席を使う程でもないんじゃないだろうか・・・
といろいろなことが気になってしまうわけですね。

奈良先端科学技術大学大学院の留学生・外国人研究者支援センターの発信によれば、
日本人の一般的な特徴の中には、
・マナーやルールを重んじる。
・目立つのを嫌がる。
といったものがあるようです。

マナーやルールを重んじたり、
目立つのを嫌がったりすることは、
優先席を使うことをためらわせることにつながりそうですよね。

つまり、
これらの一般的な日本人の特徴に鑑みると、どうやら、
「ためらわない側の人」は、日本人の中では少数派で、
「ためらう側の人」が多数派だと言えるはずです。


と、ここで、
ここまでの話を整理してみると、
日本の電車やバスの優先席では、
不思議なことが起きていることに気づきます。。


まず、本来、
優先席に本来座るべきなのは、誰でしょうか。

お年寄りの方であったり、
妊娠をしている方であったり、
病気やケガをしている方だったり・・・ですよね。

しかし、実際、優先席には、
そういった方々が座っているケースは
そこまで多くないと思われます。

なぜなら、
一般的な日本人は「目立つことを嫌」います。
そんな日本人が、「我こそは、優先席にふさわしい!」
と周りの人達を押しのけて、
優先席を確保しようとするところは、
あまり想像できませんよね。

だから、実質的に
優先席を支配しているのは、
周りの人が、優先席に座れなくて困っていても
気にならないような
通称「ためらわない側の人」たちなのです。

いやいや、
自分は、優先席には座るが、
必要な人が来たら、いつでも席を譲る腹づもりだぞ!

という方もいるかもしれませんね。

しかし、
医者でもない方が
周囲の乗客の一人一人を見て(診て?)
優先席が必要かどうかを診断できるのでしょうか。

世の中には、
一見して、わからなくても、
病気で苦しんでいる人だって、
たくさんいるのです。

見た目だけで人を区別するのは、
私たちが最も嫌う、
ダメな会社の偉い人がやることですよね。

つまるところ、
優先席は、意図された用途で使われることが多くない以上、
必要がないと言えるわけです。

では、本当に優先席が必要な人はどうすればいいのか

さて、
ここまでの話で、
私は、電車やバスの優先席は必要ないと
結論づけました。

しかし、
「優先席を必要とするような弱い人間は、家で黙って粥でも食んでいろ!」
とでも言うのかというと、
もちろん、そんなことはありません。

なぜなら、
日本人の中には、立ち場の弱い人に席を譲ることを、
当たり前のことだと心得ている人もいるからです。

それも、
割と多く人が、そうだと私は思っています。

優先席を何のためらいもなく、
使えてしまう人にとっては、
目からウロコな話かもしれませんね。

しかし、実は、
人生の中で、
一度でも自分が「立場の弱い側」の経験を
したことがある人にとっては、
他の立場の弱い人に親切にしてあげることなど
当たり前なことなのです。

ですので、
あえて優先席など作らずとも、
本当に必要な人に対して、
席を譲ってあげることなど、
日本人にとっては、造作もないことなのです。

その一方で、
「優先席だって気にせず座っちゃうよ!」
と堂々と言えてしまう人は、
これまでに「弱い立場の経験」をしたことがない
すごく運の良い人生を送ってきたのだということです。

残念なことに、
「弱い立場の経験」をしたことがない人からすれば、
「弱い立場」であることで、
どれだけ不自由な思いをするのかを
想像することは、全く叶いません。

ですので、
そんな「運の良い人生を送ってきた人たち」からすれば・・・

いやいや、
電車やバスで、少し座れないことくらい
大したことはないだろう・・・

もっと悪ければ、

体が不自由なことを言い訳にして、
席を譲ってもらおうなどと
甘えるな!

などと思ってしまうわけですね。

しかし、
そんな人たちも
ひとたび、「弱い立場」を経験することになれば、
電車やバスの優先席の大切さを
ようやく理解をすることになるのです。

長い人生を生きていれば、
人は、一度くらい「弱い立場」を経験するものです。

一度、「弱い立場」を経験した人は、
視野が広がり、他の「弱い立場」の人たちの気持ちを
想像できるようになります。

それを、世界は、
「思いやり」と呼ぶわけですね。

世の中とは、そうやって少しずつ良くなっていくのだと
私は信じています。