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カナダ産の牛肉の安全性?ホルモン剤の怖いリスクとは!?

その食品、安全性は?

健康的な食卓には、
やはり、お肉は絶対に欠かせませんよね!

お肉・・・
特に牛肉・・・
庶民にとっては、ちょっとお高めです・・・

できることなら、安く済ませたい!

でも、安いモノには、
何か裏があるんじゃ!?

と不安な気もしますよね。

今回は、
カナダ産の牛肉の安全性」について、
取り上げようと思います。

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カナダ産牛肉の健康リスクはゼロではない!?

今回の結論は、
カナダ産の牛肉の健康リスクはゼロではない
です。

カナダは、
先進国ですし、
清潔感のあるイメージもある気がしますし、
食品の安全性も高そうです。

しかし、
残念なことに、
カナダは、地理的にアメリカに近いためか、
少し悪い影響を受けている点も見受けられます。

発言力の強い国と
経済的なパートナーになるということには、
いいことばかりではないというわけですね。

日本国にも同じことが言えるでしょうが・・・

それでは、
「カナダ産牛肉の安全性」について、
見ていきましょう。

カナダ産の牛肉を注意すべき理由

カナダ産牛肉にはホルモン剤が使われている!?

食肉の安全性について、気になるのは、
ホルモン剤が使われてるかどうか
ではないでしょうか。

残念ながら、
カナダ産では、
牛肉にホルモン剤を使うことが認可されています

2023年現在でも、世界では、
「ホルモン剤の安全性」について、
議論の真っ最中です。

ヨーロッパや日本では、
「ホルモン剤は体に悪い」として、
使用は許可されていません。

対して、
アメリカやオーストラリアでは、
「ホルモン剤が体に悪いということには科学的根拠はない」
として、使用を続けています。

この議論において、
カナダは「ホルモン剤の賛成派
の立場を取っています。

これについては、
カナダ政府もホームページで
はっきりと公言していますね。
(参考:https://www.canada.ca/en/health-canada/services/drugs-health-products/veterinary-drugs/factsheets-faq/hormonal-growth-promoters.html

特に人体の影響が心配される「合成型のホルモン」についても、
しっかりと認可されていることが記されていますね。

ホルモン剤については、
一部では、発がん性が認められているものもあり、
大部分がリスクを評価するには、データが不十分だとされています。
(参考:What is hormone treated beef?

誰も、ホルモン剤の発がん性のリスクを
否定することはできていないということですね。

以上のことから、
カナダ産牛肉にとって、
ホルモン剤」が大きなリスクとなり得ると言えます。

カナダ産の牛肉の安全を裏付ける3つの事実

まずは、カナダ産の牛肉の
「悪いところ」を取り上げましたが、
「カナダ産の牛肉の安全を裏付ける事実」についても
見ておきます。

カナダ産食品の世界的に見て高い!?

まずは、
カナダの食品を世界基準で見た時の、
安全性の評価を確認しておきましょう。

参考にするのは、
「GFSI(Global Food Security Index)」です。
(参考:Global Food Security Index 2022)

「GFSI」は、
英国のメディアカンパニーである「エコノミスト」が発行する
世界各国の食品安全に関する指数です。

カナダのランキングは、
日本に次ぐ7位です。

カナダのスコアについて、
・食品関連の法律
・食品安全メカニズム
を見てみましょう。

いずれのスコアも、
「100/100」と、世界最高水準ですね。

ちなみに、
日本も同じ水準です。

世界的に見て、
カナダの食品安全は、
しっかりとした法律やガイドライン、検査機能などに
きちんと守られていると言えるわけですね。

カナダ産牛肉の抗生物質の使い方は適切!?

次は、
カナダ産牛肉への
「抗生物質の使い方」について見ておきましょう。

カナダ産の牛肉では、
かなり適切に抗生物質が使用されているようです。

当然、抗生物質は、
牛たちを健康に育てる上で、
必要なものです。

ですので、
牛や豚たちを育てる上で、
抗生物質そのものを
禁止することは、基本的にありません。

ただし、
抗生物質の乱用は、以下のようなリスクを招きます。

・耐性菌の発生リスク
・抗生物質の残留物リスク

そのため、
使い方をしっかりと管理する必要があります。


では、
カナダ産の牛肉については、
どのように抗生物質が使われているのでしょうか。

カナダでは、かなり適切に
「抗生物質の使い方」が管理されているようです。

カナダの肉用牛研究評議会(BCRC)によれば、
カナダでは、個々の牛たちに対して、
投与された抗生物質の量を
しっかりとモニタリングしているそうです。
(参考:https://www.beefresearch.ca/topics/antibiotic-resistance/

これなら、
「抗生物質の残留物」や「耐性菌」のリスクは、
最小限に抑えられていることでしょう。

こんなにしっかりと、
牛たちを管理しながら、育てているのに、
「ホルモン剤」が認可されているというのは、
非常に惜しいという印象です。

あわせて、
カナダの「抗生物質の使用量」についても、
見ておきましょう。

抗生物質の使い過ぎも、やはり、
・耐性菌の発生リスク
・抗生物質の残留リスク
にもつながることになります。

2020年のデータではありますが、
カナダでは、
「お肉1kgを育てる時に使われる抗生物質の量」は、
「60mg」とされています。
(参考:Antibiotic usage in livestock, 2020

同じ出所のデータによれば、
日本は、
「63mg」とされています。

抗生物質の使用量については、
カナダと日本は、同じ程度のようです。

もしかしたら、
抗生物質の使い方は、
日本よりもカナダの方が、
上手かもしれませんね。

カナダ産牛肉、BSE対策は徹底されている!?

いくつかの健康リスクが疑われた「カナダ産牛肉」ですが、
安全のために、特に気をつけられている点もあります。

「BSE対策」です。

BSE・・・ご存じでしょうか?
別名・『狂牛病』ですね。
2000年代に話題になりました。

「BSE」は
BSEにかかった牛を
別の牛が食べてしまうと、
健康だった別の牛もBSEにかかってしまうという
感染性の怖い病気でした。

そして、さらに怖いことに、
BSEにかかった牛を食べてしまった人は、
「クロイツフェルト・ヤコブ病」という
病気になってしまいます。

「クロイツフェルト・ヤコブ病」は、
致死率の高い病気です。

そんな怖い病気になるのならば、
牛肉なんて食べたくない・・・!
そう思ってしまう人もいるかもしれませんよね。

しかし、
しっかりとした管理が行われていれば、
BSEが蔓延することはありません。

この「しっかりとした管理」が
カナダでは徹底されているのです。

BSEの原因となる物質は、
牛の脳や脊髄などの「特定危険部位」呼ばれるところに
溜まっていきます。

そのため、これらの部位をすべて、
取り除くことで、BSEのリスクをなくすことができるのです。

ちなみに
アメリカでは、
少しいい加減な運用しているようで、
BSEのリスクはゼロにはなっているとは言い切れない
という印象を個人的には抱いています。


ここまでの話から、
「ホルモン剤」や「ラクトパミン」とは違い、
カナダでは、
抗生物質やBSEのような
明確なリスクに対しては、
しっかりと気をつかわれていることがわかりましたね。

結局、カナダ産の牛肉は安全性ってどうなの?

さて、
今回は、
「カナダ産牛肉の安全性」について
見てきました。

国産牛と比べると、
カナダ産の牛肉には、以下のリスクがあるようです。

・ホルモン剤のリスク

やはり、
アメリカと主要な経済パートナーの関係を
結んでいるためでしょうか。

少し悪い影響を受けているという見方もできます。

ただし、以下のことから、
カナダの牛肉の品質が高いというのも、
一つの事実のようですね。

・カナダ食品の世界的な安全性の高さ
・適切な抗生物質の使い方
・徹底したBSE対策

個々の牛たちのモニタリングを
しっかりと行い、
一頭一頭の牛たちを
大事に育てているようですね。

また、
カナダでは、BSE対策も
しっかりと実施されているようですので、
明確なリスクに対する心配は
しなくてもよさそうですね。

「ホルモン剤」の認可については、
個人的には、いただけませんが、
カナダ産の牛肉の品質は、
良いように感じています。

「ホルモン剤」のリスクを
どのように認識するかによって、
あなたのカナダ産牛肉への判断は変わってくることでしょう。

以上のことを総合的に考えると、
私は、カナダ産の牛肉を積極的には買わない判断ですが、
肉質がよいとの評判もありますので、買いたい気持ちもあります。

あなたのかしこい食品選びに役立てば何よりです。