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安心して食べられる?メキシコ産豚肉の安全性を徹底解説!

その食品、安全性は?

最近、近所のスーパーに
「メキシコ産の豚肉」が
売り出され始めました。

100g当たり、150円くらいと
なかなかの安さです。

「メキシコ産」・・・
失礼ですが、
なんだかちょっと不安・・・

という気持ちは、
なんとなく、
わかってもらえるかもしれません。

というわけで、
今回は、
メキシコ産の豚肉って安全なの?
について、
取り上げていこうと思います。

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メキシコ産豚肉の安全性、少し不安はある

さて、今回の結論は、

メキシコ産豚肉の安全性には、少し不安がある

ということにさせていただこうと思います。

もちろん、
新興国だからと言って、
イメージだけで判断したり
差別をしたりしている
わけではありませんよ!

それでは、
いつも通り、可能な限り、
エビデンスや事実をもとに

「メキシコ産豚肉の安全性」
「メキシコ産豚肉の不安点」

を解説できればと思っています。

それでは、
さまざまな観点から、
くわしく見ていきましょう。

メキシコ産豚肉にホルモン剤は?

まず、
お肉の安全性で気になるのは、
ホルモン剤が使われているかどうか
ですよね。

残念ながら、
これに関しては、
すみませんが、ひとまず、
よくわからない
とさせていただこうと思います。

「ホルモン剤」は、
国によって、「許可と禁止」が、
分かれていますよね。

そして、
少なくとも、メキシコでは、
「牛肉」にホルモン剤を使うことは、
承認されています。

ですので、
メキシコという国自体は、
「ホルモン剤」を容認する立場にあるのは、
確かです。

しかし、
豚肉にも「ホルモン剤」が
使われているということについては、
エビデンスを見つけることができていません。

ですので、
今回は、ひとまず、
メキシコの豚肉には、
 ホルモン剤が使われている可能性がある
くらいの表現にとどめておこうと思います。

メキシコ産豚肉にラクトパミンは?

さて、次は、
メキシコ産豚肉に
ラクトパミンが使われているかどうか
について見ていきましょう。

「ラクトパミン」は、
「ホルモン剤」と、似たようなモノで、
エサに混ぜてやると、
牛や豚の成長を早められるという魔法の薬です。

怪しい薬ですね(笑)

では、
「ラクトパミン」は、
メキシコで使われているのでしょうか?

食品安全委員会のデータベースを見てみますと、
メキシコでは、「ラクトパミン」が、
ばっちり使われている
ようですね。

「ラクトパミン」は、
内分泌かく乱物質」の疑いもある薬剤ですので、
できることならば、
避けておいた方がいいというのが、
私の持論です。

「ラクトパミンの安全性」については、
↓の関連記事にまとめていますので、
ぜひ読んでおいてくださいね!

メキシコ産豚肉、抗生物質の観点からは?

では、
「ホルモン剤」と「ラクトパミン」の観点からは、
メキシコ産の豚肉には、
若干のリスクがあることがわかってきましたね。

では、
「抗生物質」についてはどうでしょう。


2010年のデータ
少し古いのですが、
「家畜(1kg当たり)を育てる時の抗生物質の使用量」
を比較してみましょう。

・メキシコ:65.4 mg
・日本:100.9 mg

どうやら、
メキシコについては、
日本と比べると、
「抗生物質」の使用量は、
少なく抑えられているようです。

抗生物質を多く使えば、

・耐性菌が発生するリスク
・抗生物質がお肉の中に残留してしまうリスク

などが高まるため、
使用量は少ない方がいい
という考え方があります。

その考え方に従えば、
「抗生物質の使用量」の観点からは、
日本国産よりも、
メキシコ産の豚肉の方が、優秀である
と考えることもできますね。

メキシコのGFSIは少し低め

さて、
他の客観的な指標ということで、
GFSI」を見ておきましょう。

「グローバル・フード・セキュリティ・インデックス」
略して「GFSI(世界食料安全指数)」です。

「GFSI」というのは、
イギリスのメディア企業である『エコノミスト』が
作成している「各国の食料安全に関する指標」です。

2022年のメキシコはというと・・・

「食品安全メカニズム」の項目のスコアが、

80.0/100点

と少し低めですね。

「食品安全メカニズム」は、
食品安全に関して、
「法律」や「ガイドライン」「検査能力」などが
どの程度、整っているかを評価したスコアです。

ちなみに、
この項目について、
「日本」はというと、

100/100点

となっています。

どうやら、
「メキシコ」では、
食品の安全を守るためのシステムが
日本と比べると少し弱い
ということが
うかがえるかと思います。

イメージ通りというと、
少し失礼ですが・・・

メキシコの衛生状態、少し気になる

さて、次は、
メキシコの「衛生状態」についても、
少し見ておきましょう。

菌の混入リスクなんかの
参考になるかもしれませんね。

2016年のWHOのデータを参考にします。


「メキシコ」と「日本」で
「1年間に衛生状態の悪さが原因で亡くなる方の人数」
を比較してみましょう。

「メキシコ」では、
人口10万人当たりに1.1人。

「日本」では、
人口10万人当たりに0.2人。

少し差があるようですね。

数値にすると、
「日本」に比べて、
「メキシコ」は、
衛生状態が5.5倍悪いと
解釈することもできます。

とりあえず、
メキシコ産の豚肉を食べる時は、
しっかりと焼いて食べた方がよさそうですね。

豚肉なので、
「メキシコ産」に限った話でも
ないかもしれませんが(笑)

メキシコ産豚肉にはネガティブニュースも・・・

わりと最近なのですが、
2022年にメキシコの豚肉には、
ネガティブなニュースがありました。

豚肉に「クレンブテロール」という禁止薬物が含まれており、
数百人が中毒を起こしたというニュースです。

「クレンブテロール」は、
「ラクトパミン」の仲間で「β作動薬」という種類の薬剤ですが、
こちらは、中毒事件がよく起きるせいか、
多くの国で禁止されています。
(メキシコでも禁止されているはずですが・・・)

2020年にも、メキシコでは、
同じような中毒事件が起きているようですね。

どうやら、
「メキシコ産の豚肉」には
こういったところにも、
リスクがあるようです。

もちろん、
メキシコ産の豚肉を日本に
輸入するときには、
「輸入検査」や「輸入審査」がおこなわれます。

しかし、
「輸入検査」も、完璧なモノではなく、
基本的には、国同士の信用によって
成り立っている部分もあります。

しんぶん赤旗によれば、
日本では、
輸入食品の91.2%は、
無検査で輸入されている
ということも指摘されています。

つまり、
メキシコの悪い業者さんが
悪意をもって、
粗悪な食品を輸出品の中に
まぎれ込ませようとすれば、
それは不可能ではないということです。

ただし、
実は、このことは、
国産の食品にも全く同じことが言えます。

後は、あなたが、
メキシコ人を信じるか
同胞の日本人を信じるか
という話になってくるかと思います。

輸入検査や輸入審査があるため、
輸入食品の方が、
安全だという考え方もありますが。。。

今のところ、日本では、
メキシコ産の輸入豚肉を食べて、
健康被害を訴えた人はいないようなので、
ひとまずは、大丈夫だということでしょう。

結局、メキシコ産豚肉の安全性は?

さて、
いろいろな観点から、
メキシコ産の豚肉の安全性
を見てきました。

内容を簡単に
まとめておきましょう。

メキシコ産豚肉には、
「ホルモン剤」と「ラクトパミン」
の2つの点で、
日本国産の豚肉と比べて、
品質の違いがあるようです。

「抗生物質」については、
メキシコ産豚肉の方が、
日本国産よりも、少なく抑えられているようです。

ただし、
メキシコでは、豚肉に、
「クレンブテロール」という禁止薬物や含まれていたという
ネガティブなニュースもありました。

これらの事実から考えるに、
メキシコ産の豚肉には、
一定のリスクがあるようにも思います。

というわけで、
特段の理由がない限りは、
メキシコ産の豚肉を避けておくという
選択もありだと思います。

ただ、
「ホルモン剤」も「ラクトパミン」も
現時点で、体に悪いという科学的根拠が
出そろっているわけではないので、
細かいことは気にしない
という選択もありだと思います。

ただし、
私個人の意見としては、
「ホルモン剤」や「ラクトパミン」には、
内分泌かく乱物質」の疑いがあるため、
余裕がある方は、
避けておいた方がいいとは思っています。

というわけで、
内分泌かく乱物質って、何!?
という方は、
↓の関連記事も、ぜひ読んでおいてください。