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中国産の甘栗って安全なの?2つの怖いリスクとは?

その食品、安全性は?

おいしい、おいしい甘栗。
女子にも男子にも大人気のスイーツです。

しかし、
甘栗は、中国産が多いですよね。

なんでも、品種的な理由で、
「甘栗」と言えば、中国産なんだとか。

しかし、
「中国産・・・体に悪いのでは?」
と少し気になりませんか?

疑問を持つのは、
とても大事なことです。

今回は、
「中国産の栗の安全性」について、
取り上げます。

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中国産の甘栗には、健康リスクの心配がある!?

今回の結論は、
中国産の甘栗には、健康リスクがあるかもしれない
です。

ひとつ目の心配は、
重金属のリスク」です。

「重金属」と聞いて、
真っ先に頭に思い浮かぶのは、
イタイイタイ病の原因となったカドミウムなどでしょうか。

やはり怖いイメージがありますよね。

そして、今回、
ふたつ目の心配として、
挙げられるのは、「残留農薬のリスク」です。

「残留農薬」も昨今、
子どもたちのADHDなどにも影響しているのではないか?
と注目され始めています。

いずれも、
しっかりと注意しておくべきリスクでしょう。

中国産の甘栗の2つの心配

さて、それでは、
中国産の甘栗について、
「重金属」と「残留農薬」の観点から、
安全性を見ていきましょう。

中国産の甘栗には重金属の心配がある!?

では、まず、
中国産の甘栗について、
「重金属のリスク」から見ていきましょう。

2019年、中国での研究報告では、
中国産の「栗」と「土壌」の中に
含まれている「重金属」が調査されました。
(参考:Risk assessment and prediction for toxic heavy metals in chestnut and growth soil from China)

調査の対象となった金属は、
「鉛(Pb)、ヒ素(As)、クロム(Cr)、カドミウム(Cd)、水銀(Hg)」です。
いずれも怖そうなイメージはあります。

さて、調査の結果、
主に、「栗」と「土壌」に確認された重金属は、
「ヒ素」と「カドミウム」とされています。

また、特に、
カドミウムが、
土壌から、栗に取り込まれやすく、
生物への蓄積性が高いとされています。

そして、
極めつけは、
中国の土壌の重金属の汚染レベルは、
安全領域から外れていたとされています。
かなりショッキングですね。

カドミウムは、
特に、腎臓に蓄積しやすく、
長期にわたって、接種を続けると、
腎機能への障害が出るとされています。
(参考:「食品に含まれるカドミウム」に関するQ&A

厚労省は、我々に安心感を与えるために、
食品から食べる程度の量のカドミウムでは、
健康に悪影響を及ぼす可能性は低いとしています。

ただし、
カドミウムの体内に蓄積する性質を考えれば、
健康リスクを甘く見るべきではないと言えるでしょう。

たいていの病気は、
原因が一つ、ということはなく、
いろいろな原因が複合して現れるものです。

また、
カドミウムは、お腹の赤ちゃんの発達にも
影響を与えることが知られています。

母親のカドミウムの血中濃度が高いと、
生まれてくる赤ちゃんの体重が
小さくなってしまうことは、
日本の研究でも明らかになっています。
(参考:妊婦の血中カドミウム濃度と児の出生時体格の関連について: 子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)での研究成果

やはり、妊婦さんは、
特に気を付けておきたいところですね。

中国産の甘栗には残留農薬の心配がある!?

さて、
中国産の甘栗について、
「重金属のリスク」だけでも
すでにお腹いっぱいかもしれませんね・・・。

続いて、
「残留農薬のリスク」についても、
見ておきましょう。

参考にするのは、
2016年の中国の研究報告です。
(参考:Residue levels and risk assessment of pesticides in nuts of China)

この研究では、
中国の主要生産地でとれた
「栗、クルミ、松の実」について、
残留農薬を調査されてました。

結果として、
全サンプルの34.1%から、
残留農薬が検出されたとされています。

また、
15.9%のサンプルでは、
中国の最大残留物制限を上回っていたとされています。

残念ながら、決して、
低い検出頻度だとは言えないでしょう。

ちなみに、
研究では、29種類の残留農薬が調査対象となっていますが、
最も頻繁に検出された薬剤は、
フェンプロパトリンという殺虫剤でした。

フェンプロパトリンは、
神経毒系の殺虫剤ですので、
微量だとしても、
人体、特に神経系への影響も心配されるところです。

あわせて、
残留農薬の危険性についても、
改めて、確認しておきましょう。

まず、抑えておかなければならないのは、
残留農薬の影響は、
「すぐに」「明らかな形」で
表れるものではないということです。

当然ながら、
「残留農薬を避けたあなた」と
「残留農薬を避けなかったあなた」を
直接、比べることもできません。

ですので、
残留農薬の体への悪影響は、
あくまでも、「潜在的な危険性」ということになります。

それを踏まえた上で、
残留農薬の人体への悪影響を確認していきましょう。


「Californians for Pesticide Reform(CPR)」の発信を
参考にします。
「CPR」は、カリフォルニアの農薬の改革団体です。
(参考:Pesticides and human health:

残留農薬の潜在的なリスクとしては、
下記のようなものが指摘されています。

・発がん性
・脳や神経系の障害
・先天性欠損症
・不妊症などの生殖障害
・肝臓、腎臓、肺などの臓器の障害

かなり深刻な内容ですね。

そして、
残留農薬も、
重金属と同様に、
子どもたちへの影響が大きいと言われています。

子どもは、
”単なる体の小さな大人”ではないのです。

子どもたちの脳や臓器は、
発展途上です。

そんな発達の途中の脳や臓器が、
ダメージを受ければどうなるでしょう。

そのダメージは、
長い人生の間、
ずっと残っていくことになります。

だから、
特に子供たちの食べるもの、使うものには、
注意をしてあげないといけないわけですね。

結局、中国産の甘栗の安全性ってどうなの?

今回は、
「中国産の栗の安全性」について、
見てきました。

中国の土壌が、
汚染されているという調査結果については、
興味深い事実ではありませんでしたでしょうか。

そして、中国産の甘栗には、
以下のリスクがありました。

・重金属のリスク
・残留農薬のリスク

重金属、特にカドミウムには、
体内に蓄積する性質があります。

また、残留農薬のリスクについては、
一つの食品の中に、
複数の種類の薬剤が含まれていることも多く、
人体への悪影響が測り切れないところが、
怖いところではあります。

あなた自身、もしくは、
あなたのご家族に妊婦さんがいらっしゃるようであれば、
特に気を付けてあげなければなりません。

重金属や残留農薬は、
まだ発達途中の子どもたちにも
より大きな影響を与えるからです。

では、
甘栗を食べたいとき、
我々はどうしたらいいのでしょうか?

ひとつの対策としては、
「オーガニックの甘栗を食べること」です。

おすすめは、
「有機JAS」印の甘栗です。

「有機JAS」は、
農薬に関することだけでなく、
圃場(作物を育てる場所)の管理も行き届いていなければ、
認証を得ることはできないのです。

「有機JAS」印の甘栗を選ぶことで、
重金属や残留農薬のリスクを
かなり低減できるはずです。

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