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いちごって、実は体に悪いの?果物の中で一番気をつけるべき理由

その食品、安全性は?

さて、今回は、
人気な果物の一つである
「いちご」を題材に取り上げます。

いちごを含め、
「果物は、体にいい」
というのは、常識になりつつあるかと思います。

もしかしたら、近頃のインフレで、
「果物なんて買う余裕はないぜ!」
という方も増えてきたかもしれませんね。

しかし、
「体にいい」と聞いて、
財布のお金をはたいて買った「いちご」には、
実は、意外な健康リスクが隠れていることを知っていますか?

今回は、
「いちごに潜むリスク」について、
取り上げます。

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実は、いちごには注意が必要!?

今回の結論は、
いちごは、残留農薬の大きなリスクがある
です。

あなたも、
「野菜や果物の残留農薬には、気を付けた方がいいよ!」
という話を聞いたことがあるかもしれませんね。

その中でも、
特に、残留農薬の心配が大きいのが、
「いちご」なのです。

それでは、
くわしく見ていきましょう。

いちごは残留農薬の汚染度が「No.1」!?

それでは、
「いちごには残留農薬が特に多い」
という話に入っていきましょう。

「いきなり、いったい何を根拠に!?」
といった感じでしょうかね。

環境保護団体『EWG』は、
毎年、野菜や果物の残留農薬の調査をし、
ランキングを作成してくれています。

その名も
DIRTY DOZEN™』。
直訳すると、『汚れた12』ですね。

つまり、
『EWG』は、
残留農薬の多いワースト12の野菜や果物を
ランキング化して発表してくれているわけです。

そのランキングの結果によれば、
「いちごは、ワースト1にランクインする」
というわけです。

数ある野菜や果物の中で、
残留農薬の汚染について、
栄えある第一位は、
なんと「いちご」だったのです。

意外な結果ではないでしょうか。

いちごの残留農薬に注意!

さて、
『EWG』も、いちごに対しては、
個別にコラムを作成し、警鐘を鳴らしています。
Pesticides + poison gases = cheap, year-round strawberries

こちらを参考にしてみましょう。

いちごの99%には残留農薬がある!?

『EWG』のコラムの内容を見てみると、
なかなかショッキングな記載があります。

・サンプルの99%に少なくとも1種類の残留農薬が検出された。
・サンプルの30%には10種類以上の残留農薬が検出された。
・最も汚れたサンプルには22種類の残留農薬が検出された。
・サンプルには、平均すると、7.8種類の残留農薬が含まれていた。

「99%」・・・。
これは、どうやら、
いちごを食べれば、1種類の残留農薬を
ほぼ必ず口にしてしまうと考えて差し支えないということです。

そして、30%という決して低くない確率で、
複数の種類の残留農薬が含まれているようです。

基本的に、毒性試験は、
一つの物質を対象に行うことが多いため、
一度に複数の残留農薬を摂取した場合、
相乗効果などで、どの程度、体に悪い影響を引き起こすのか、
明確にされてはいないのです。

そして、
コラムの中には以下のような記載があります。

「イチゴは、収穫され、畑で洗い、食べる前に洗った後であっても、
 残留農薬で汚染されている可能性が最も高い生鮮食品であることが判明した。」

”食べる前に洗った後であっても、
残留農薬で汚染されている可能性が最も高い”

つまり、これは、
食べる前に、水で洗ったとしても、
けっこうな量の残留農薬が残っているということです。

農薬には、
「水に溶ける種類」と「水に溶けない種類」があります。

「水に溶ける種類」であれば、
水洗いすれば、除去することは可能です。

しかし、
「水に溶けない種類」であれば、どうでしょう?

例えば、
サラダ油が、あなたの手についた時、
水で流せば、簡単に取れますか?

簡単には取れませんよね。

つまり、
一部の残留農薬は、
あなたが料理の前に、
少し水道水で流すくらいでは、
除去できてはいないということです。

注意が必要ですね。

いちご畑は、毒ガスで消毒される!?

さて、
いちごには、「残留農薬が多い」
という話は、分かって頂けましたでしょうか。

いちごには、
さらにもう一つ懸念すべきことがあるようです。

コラムの内容を読み解いていきましょう。

以下のような記述があります。

「いちご栽培者は、植える前に圃場を消毒するために驚くべき量の有毒ガスを使用し、
 土壌中のあらゆる害虫、雑草、その他の生き物を殺します。」

”有毒ガス”・・・
穏やかではないですね。

いちごは、病気に弱い果物の一つです。

ですので、
”有毒ガス”を用いて、
病気の元となる雑菌等をやっつけてやる必要があるわけですね。

この「有毒ガス」の正体は、
「クロロピクリン」や「 1,3-ジクロロプロペン」という薬剤です。

「クロロピクリン」は、
催涙ガスの有効成分で、

「 1,3-ジクロロプロペン」は、
発がん性物質であると言われています。

いずれも物騒な薬剤ですね。

これらの薬剤は、
EUでは禁止されていますが、
残念ながら、
日本では禁止されていません。

さらに、
やっかいなのは、
これらの薬剤が”有毒ガス”であることです。

調査が行われたカリフォルニア州のいちご地帯では、
空気中のクロロピクリンが、
安全基準を40%上回っていたという話もあります。

空気は、時間をかけて拡散していくものです。

つまり、
いちごの生産は、知らず知らずのうちに
我々の住む世界を少しずつ汚染していっているということですね。

これは深刻な話です。

いずれにしても、
スーパーで1年中お手頃な価格で
売られているいちごの舞台裏では、
このような危ない薬剤が暗躍しているわけです。

日本のいちご、台湾から輸出拒否される・・・

2024年のニュースとなりますが、
「日本国産のいちご」が、
台湾で残留農薬の検出を理由に、
輸入拒否されているようです。
(参考:日本産イチゴが残留農薬の規定違反! 台湾の水際検査で不合格

日本国産のいちごは、
過去に度々、台湾に輸入を拒否されているようです。

ちなみに、日本と台湾では、
残留農薬の基準が異なっており、
国内用のいちごを、
台湾に輸出してしまったため、
基準値を逸脱してしまったと推測されています。

しかし、
逆に考えれば、
これは、日本国産のいちごには、
何食わぬ顔で残留農薬が含まれていると
考えることもできますね。

「いちご」そのものは体にいい!

ここまでの話をみてきて、
「いちご」を食べるのが怖くなってしまった人も
いるかもしれませんね。

しかし、忘れてはならないのは、
「いちご」という食品そのものは、
体にいいという話です。

一般的に、いちごには、
以下のような効果があると言われています。

ビタミンとミネラルの豊富な源

いちごにはビタミンCが、豊富に含まれています。

その抗酸化作用をで細胞のダメージを軽減してくれます。

また、いちごには、
ビタミンK、ビタミンB6、カリウム、マグネシウムなども
含まれており、健康な体の維持に役立ちます。

抗酸化作用

いちごには「アントシアニン」と呼ばれる
成分が豊富に含まれています。

「アントシアニン」には強力な抗酸化物質であります。

細胞を酸化ストレスから守る助けとなり、
慢性疾患のリスクを軽減してくれるともいわれています。

心血管健康のサポート

いちごに含まれる「ポリフェノール」は、
心臓や血管の健康にしてくれる働きがあるとされています。

血管の健康をサポートし、
血圧やコレステロールの調整にしてくれるともいわれています。

炎症の軽減

いちごに含まれる
「アントシアニン」や「クエン酸」などの成分は、
炎症を抑えてくれる効果があるとされています。

これにより、
関節炎などの炎症性疾患の症状の軽減も期待されています。

消化促進

いちごには食物繊維が豊富に含まれています。

消化をサポートし、便秘の予防に役立つといわれています。

低カロリーで栄養豊富

いちごは、一般的に
低カロリーな果物だとされています。

そのため、ダイエット中でも健康的なスナックとして
選ばれることがあります。


というわけで、
様々な理由から、
いちごそのものは、体にいいと言えるわけですね。

ただし、
いちごには、「オキサル酸」という成分が含まれます。

「オキサル酸」は、
尿路結石のリスクを増加させる可能性があります。

ですので、
いちごも食べすぎると体に悪い面があるということも
知っておきましょうね。

いちごは、やはり体に悪いのか

今回は、
「いちごに潜むリスク」について、
見てきました。

物事が、どんどん便利になっていく現代。

甘くておいしい「いちご」は、
一年中スーパーに並んでいます。

しかし、
そんないちごの生産の舞台裏では、
危なげな薬剤が暗躍しているのでした。

いちごには、
残留農薬も多く含まれます。

「体にいい」と思って、
たくさん食べていると、
あなたの体は、少しずつ化学物質に
むしばまれてしまいます。

ただし、
「いちご」という食品そのものが
体に悪いわけではないということも忘れてはいけません。

では、どうすればいいのか・・・

私のおすすめは、
やはり、「有機栽培のいちご」です。

私たち一人一人が、
有機栽培のいちごを選ぶことは、
私たちの住んでいる世界を
有毒ガスから守ることにもつながるのです。

食品生産の舞台裏は、
意外と知られていないことも多いですよね。

消費者が知っておくべき情報は、
きちんと教えておいていただきたいものです。