恐怖の農薬・ネオニコチノイド。なぜ、日本で規制されないの?人体への影響は?

健康を守る
スポンサーリンク

ネオニコチノイド』
という農薬をご存じでしょうか?

なんでも、
ヨーロッパでは禁止されているのに
まだ日本では、使われている
危険な農薬だとか。

知人から、
怖い話を聞いたので、
調査してみることにしました。

スポンサーリンク

今回の参考文献

今回の参考文献は、

Windy A. Boyd, Abee L. Boyles, Robyn B. Blain, Courtney R. Skuce, Anna K. Engstrom, Vickie R. Walker, Kristina A. Thayer, Andrew A. Rooney(2020)
NTP Research Report on the Scoping Review of Potential Human Health Effects Associated with Exposures to Neonicotinoid Pesticides: Research Report 15 
/https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK563583/

です。

本文献は、
アメリカの公的機関による
「化学物質の毒性」の調査報告です。

本レポートでは、
「ネオニコチノイド農薬の健康への影響」
について記されています。

信ぴょう性が高そうですね。

ネオニコチノイド系農薬とは

まず、
ネオニコチノイド系農薬」が、
どういうものかについて、
確認しておきましょう。

「ネオニコチノイド系農薬」は、
1990年代から使われている農薬です。

通称・ネオニコ。

もともとは、
昆虫に対して、神経毒性を示す殺虫剤
というフレコミで使われ始めた農薬です。

しかしながら、
昆虫と同じ神経系は
ヒト(哺乳類)にも存在しています。

ですので、
昆虫以外の動物にも影響を与える
可能性があるのではないか?
という見方もあります。

ただし、
一部のネオニコチノイド系農薬については、
哺乳類の神経系との親和性は低いことは
すでに示されています。

つまり、
昆虫と比べると、
哺乳類には効果が出にくいことは
すでに分かっている

ということです。

というわけで、
裏を返せば、
人体には全くの無毒というわけではありません。

人間も、
ネオニコにさらされる量によっては、
神経系の病気になってしまう
という心配はあるということです。

ただ、おそらく、
ほとんどの農薬に
同じことがいえると思います。

ネオニコチノイドによる人体への影響に関する研究

では、
本報告にまとめられている
ネオニコチノイド系農薬の
「人体への影響」に
関する研究を見ていきましょう。

農地付近への居住と発達障害の関係

まずは、
アメリカのカリフォルニア州で行われた研究です。

・「農地の付近に住んでいた妊婦さんのお子さん」
・「発達障害」
の関係について、
調査を行った結果が報告されています。

農地の近くに住んでいると、
一般の人より、高い濃度の農薬に
さらされます。

なので、
特に未発達な胎児の神経系に
悪い影響がでるのではないか?
ということが心配されているわけですね。

結論としては、
「農地付近への居住」と「発達障害」の間には
強い関連性はなかった
とされています。

地元農産物によるネオニコチノイド中毒

次は、
日本で発生した
症例についての研究報告です。

特定の地域で、
「指の震え」「記憶喪失」「頭痛」「疲労」「腹痛」などの
症状が集団で発生しました。

これらの症状をうったえて
病院に来た人に
「尿の検査」を行ったところ、
ネオニコチノイド系農薬の代謝物が
検出されたということです。

そして、
地元の農産物を食べるのを
禁止したところ、
数日から数か月で症状が治まった

と報告されています。

「日本の農産物で起きたことである」
ということを考えると
少し怖い気がします。

ただ、
症状は、
「時間の経過で治まった」
ということです。

一生、残るものではなかったというのは、
せめてもの救いだと思います。

農薬産業の労働者には健康被害がある

パキスタンで
農薬産業労働者に対して
行われた調査です。

パキスタンの中小規模の工場では、
まだまだ不安全な習慣が
おこなわれているそうです。

そして、そこで、
従業員の方々は、
高い濃度な農薬にさらされているというのです。

その結果、
「酸化ストレス」や
「肝機能・腎機能の異常」
をいちじるしく増加させている

ということが報告されています。

どうやら、
パキスタンの農薬工場で働くならば、
中小規模ではなく、
大規模な工場にした方がよさそうですね。

欧州でもネオニコすべてが規制されているわけではない

7種類のネオニコチノイド系農薬

次は、
欧州の「ネオニコチノイド系農薬」の
規制を見てみましょう。

どうやら、
欧州でも、
「ネオニコチノイド系農薬」を
完全に使用禁止に
しているわけではありません。

「ネオニコチノイド系農薬」には、
以下の7つの種類があります。

・クロチアニジン
・ジノテフラン
・ニテンピラム
・アセタミプリド
・イミダクロプリド
・チアクロプリド

この7種類すべてが
禁止されているわけではないということです。

ちなみに
人体への影響に関する研究も
イミダクロプリド」には
多くのデータがあります。

一方で、
ジノテフラン」には、
あまり研究データがありません。

ですので、
ネオニコチノイド系農薬に関する
安全性の研究は、
現状、十分に進んでいるとは
言いがたい状況でもあるわけです。

フランスでは全面禁止だが

「ネオニコチノイド系農薬」を、
欧州で一番、熱心に規制しているのが、
「フランス」です。

フランスでは、
「ネオニコチノイド系農薬」のすべてが
使用禁止となっています。

しかし、
他の欧州諸国を見てみると、
7種類の内のいくつかを
規制しているという国もあるようです。

どうやら、
ヨーロッパ全体が
完全にネオニコを使用禁止に
しているわけではありません。


確かに、
日本では、
すべての「ネオニコチノイド農薬」が
使用可能となっているようです。

この事実だけを見ると、
「日本は少し遅れているのかなぁ」
と少し心配になりますよね。

ただ、日本も、
おかしなことをしている
というわけではありません。

国会答弁によれば、
日本も、
「WHO」や「他の専門機関」の見解に
従ったうえで、
「残留基準」や「使い方」を
決めているのです。

欧州での規制についても、
おそらく、「人体への影響」を考えて、
規制しているというわけではないようです。

どちらかというと
「ミツバチの大量死」を受けて
「環境への配慮」のために
規制をおこなっているように
見受けられます。


ネオニコの人体への影響は、
わからない部分も多いので、
現在は、
「わからない内は規制しない」
という状態なのかもしれませんね。

さいごに

今回は、
「ネオニコチノイド系農薬の人体への影響」
について、
見てきました。

結局のところ、
ネオニコチノイド農薬は、
人体に悪影響を与えるのでしょうか?

エビデンスがあって、わかっていることは、

・「農地への近接性」と「発達障害」は、強く関連しなかった。
特定地域の農産物で、中毒になることがある。
・農薬産業従事者において、
 「酸化ストレス」や「肝・腎機能の異常」の著しい増加が認められた。

ということです。

特定地域の農産物で、中毒になることがある
というのが、やはり気になるところですね。

しかも、これは日本で起きた症例です。

そして、やはり、
「農薬の影響」で心配なのは、
生まれてくる子どもの発達障害ではないでしょうか。

農薬の長期的な人体への影響というのは、
「まだ不明な部分が多い

と言われているのも事実です。
↓の記事にもまとめております。

残留農薬基準値検索システム
調べてみると、
特に「ホウレンソウ」などには
多くのネオニコチノイド系農薬が含まれているようです。

大丈夫だとは、信じたいですが、
念のため、少しずつ情報を集めて
新しい命を守ることも必要かもしれません。

タイトルとURLをコピーしました