腐らないって本当?マクドナルドは体に悪いのか

その食品、安全性は?

人気ファストフード店
「マクドナルド」、
あなたはよく利用しますか?

私は、2015年頃の
「歯の混入事件」以来、
なかなか足が向かなくなってしまいました。

事件の真相がわからないのが、
またブキミですよね。
誰の歯だったんでしょうか(笑)


そして、
最近、また「おもしろいウワサ」を聞きました。

マクドナルドは、何年たっても腐らないらしい・・・

これはまた、
ブキミな話ですね。

保存料が、
大量に使われているということでしょうか?
まゆつばな話ですね。


そんな黒いウワサばかりの
マクドナルド・・・

今後、利用してよいものか
不安にもなりますよね。

ということで、
今回は、
マクドナルドは、体に悪いのか?
について、取り上げます。

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ウワサは事実無根だが、マクドナルドは体に悪いと思う

さて、結論からです。

「マクドナルドは腐らない」

これについては、
どうやら、ウワサの一人歩きのようです。

”きちんと”腐るようです(笑)

マクドナルドほどの大きな企業になると、
商売敵や知名度を利用しようとする人なんかも、
さぞ多いことでしょう。

数々のウワサは、
そういった闇の勢力からの
流言飛語という可能性もありますね。

「歯の混入」事件も、
きちんと追及がおこなわれないのは、
「そういうこと」なのかもしれません。


しかし、
だからといって、
マクドナルドは潔白で、
まったく体に悪くない
という話にはならないようです。

私は、
「マクドナルドは体に悪い」
と思っています。

では、
くわしく見ていきましょう。

マクドナルドは「きちんと」腐る

まずは、
「マクドナルドは腐らない」という
都市伝説から、ひも解いていきましょう。

「マクドナルドは腐らない」伝説の背景

そもそも、
「マクドナルドは腐らない」という話は、
どこから出てきたのでしょうか?


ことの始まりは、
2008年まで、さかのぼります。

アメリカの健康教育者である
Karen Hanrahanさんは、
自身のブログに12年前に
購入したハンバーガーの写真を共有しました。
(現在、写真はないようです)

そのハンバーガーの様子は、
購入した頃と比べ、
ほとんど変化がなかった・・・
というオチですね。

そして、
彼女はその写真を証拠として、
マクドナルドを、
「まったく栄養のない化学食品だ!」
と公然とディスったのでした。


その後、
このショッキングな内容は、
たちどころに
世界中の自称・研究者たちの目にとまり、
世界各地で「実験」の追試が
試みられるようになりました。

多くの人が、
似たような実験の追試をおこなっているようですが、
再現できていたり、
できていなかったり
といった感じのようです。

↓の実験動画では、
腐っているようですね。

そんなこんなで、
真相がよくわからないまま、
「マクドナルドは腐らない」という
なんとなくブキミなウワサは、
都市伝説となってしまった
ということになるのでしょうか。


どうやら、
この都市伝説の発端は、
健康教育者の方の偏見による
ところが大きいようです。

マクドナルドは公式に否定-保存料は使っていない

しかし、企業側も
「マクドナルドは腐らない」伝説に対し、
公式に否定のメッセージを出して
対抗しています。

話を簡単にまとめると、

・適切な環境なら、マクドナルドも腐る。

・食べ物が腐るには、水分が必要で、
 バーガーが乾燥したため、腐らなかったのでは?

・マクドナルドは、保存料を一切、使っていません。

といった感じでしょうか。


どうやら、
公式が否定している以上、
マクドナルドの
「保存料のような添加物は、使っていない」という話には、
疑う余地はないでしょう。

「保存料を使っていない」と公式に語っているのに
万が一、「実は使っていました」という話になれば、
マクドナルドは、
計り知れない被害を受けることになります。

訴訟の嵐になることでしょう。

この情報社会で、大企業が
そんなすぐにバレるような嘘をつくとは思えません。

というわけで、
マクドナルドの商品には、
保存料のような添加物は、使われていないと
考えて差支えないでしょう。

マクドナルドも湿気があれば腐る

さて、
公式からも言及されていますが、
マクドナルドが腐らなかったのは、
乾燥して「水分」がなかったせいだ、

という話でしたね。

確かに、
水分がなければ、
食べ物が腐る可能性は、ぐっと下がります。

乾パンや、ビーフジャーキー、
インスタントラーメンなんかが
良い例だと思います。

保存食を想像してみると、
乾燥しているものが多いですよね。


ですので、
ハンバーガーは、
虫が来ないところにて、
紙に包んで、
半開放状態で放置しておけば、
乾燥して、保存食のように腐らない状態が
ずっと保たれるというわけです。

これが、
Karen Hanrahanさんの
12歳のハンバーガーが腐っていなかったことの
真相ということでしょう。

腐らないのは品質管理がしっかりしている証拠かも

さて、ここまでの話で、
「水分」がなければ、
食べ物は腐らないという話は、
わかって頂けたかと思います。

しかし、
普通の食べ物であれば、
調理した直後から、
乾燥して「水分」がほとんどなくなるまでの間に
数日ほどのタイムラグがありそうですよね。

そして、
そのタイムラグの間に腐敗が進行してしまうのでは?

という気もします。


これについても考えてみましょう。

食べ物が腐る時には、
主に↓の3つの条件が必要になります。

・水分
・栄養
・細菌源

「水分」については、
↑で取り上げましたね。

そして、
ハンバーガーには、
脂質や糖などが含まれており、
細菌にとっては、
「栄養」の宝庫です。

どうやら、
作りたてのハンバーガーは、
すでに食べ物が腐る2つの条件を
満たしているようですね。


ということは、
マクドナルドは、
3つ目の「細菌源」を、
極限まで取り除いているのではないか?
という答えに行きつくわけです。

「細菌」は、
空気中の至るところにいます。

目には見えない「細菌」を管理するのは
非常にむずかしいはずですよね。

しかし、
マクドナルドは、
その洗練された品質管理技術により、
商品にいつ付着するとも知れない「細菌」の管理すらも、
しっかりとおこなっているということが
いえるわけです。

そうでなければ、
ハンバーガーも
夏場のお刺身のように
数時間で、腐ってしまう可能性すらあるからです。


というわけで、
私は、マクドナルドの品質管理能力は、
十分に信頼をおけるレベルなのではないか、
と思っているのです。

ただ、そういうことなら、
本当にどこから
「歯」は、混入したのでしょうね・・・?

考えれば考えるほど、
不思議な話です。

やはり、
不満を持った社員が
異物を故意に混入させた
ということなのでしょうか?

だとしたら、
中国の冷凍餃子事件を想起させますね。

怖い、怖い。

マクドナルドが体に悪いと考える理由

どうやら、
ここまでの話をまとめると、
添加物関連のネタでは、
「マクドナルドは体に悪い」と
断じることは、むずかしいようです。

マクドナルドは、
世間のみなさんが思うほどには、
「化学食品」ではないのかもしれませんね。

しかし、
私は、2つの理由から、
「マクドナルドは体に悪い」と
考えています。

それぞれの理由を見ていきましょう。

マクドナルドのパティはオーストラリア産牛が中心

パティ、いわゆるハンバーグの部分ですね。

マクドナルドでは、
このパティに100%牛肉を使っているそうです。

残念ながら、
ミミズは使われていません(笑)

しかし、
その牛肉の産地を見てみましょう

オーストラリア、ニュージーランド、
そして、アメリカという国名が
記されています。


これらの国の牛肉には、
とある共通点がありますよね。

ずばり、
「ホルモン剤」の使用が
許可されていること
です。

「ホルモン剤」は、
体に悪いため、
日本やヨーロッパでは、
使用が禁止されています。

しかし、
畜産業の効率を高めるために
「ホルモン剤」は非常に有用であるため、
気にせずに、使い続けている国も多いわけです。

どうやら、
マクドナルドがバーガーを
安く提供できるのは、
「ホルモン剤」で効率よく育てた牛肉を
パティに使用しているからではないかと
考えられるわけですね。

「ホルモン剤」について、
くわしくは↓の関連記事にまとめております。

マクドナルド「ばかり」は腸内微生物に悪い

そして、さらに
新しい視点として、
腸内微生物叢(ちょうないびせいぶつそう)」の
観点からもマクドナルドが体に悪い理由を
見ておきましょう。


私たちの体内には、
たくさんの微生物が住んでいるという
話はご存じのことでしょう。

その微生物の数は
100兆個以上とも言われており、
すべてを集めると
1.5kgくらいになるそうです。

その微生物たちの集まりのことを
腸内微生物叢」といいます。

その微生物たちは、日頃の活動の中で、
ビタミンやアミノ酸などの物質を作ってくれるのです。

そして、
それらの物質が、
私たちの健康に大きな影響を与えることが
最近の研究で分かってきているわけですね。


さて、では、
マクドナルドのバーガーばかりを食べている人の
「腸内細菌叢」は、どのようになってしまうのでしょうか?

とある研究で、
10日間、ファストフードを食べ続けた後に
腸内微生物叢の変化を観察する
という調査がおこなわれました。

その結果は、
腸内微生物の40%が姿を消してしまうという
悲惨な結末となってしまった
のです。

そして、その後、
腸内微生物の量や多様性が元に戻るまで
数年がかかった
とされています。

もとに戻るのに、
年単位の時間が必要になるというのは、
少し深刻ですよね。


マクドナルドのバーガーは、
主に、「小麦、大豆、肉」という
3つの材料で構成されています。

多くの腸内微生物は、
これらの限られた「えさ」だけでは、
生きられないということですね。

マクドナルドも
時々食べるのならいいかもしれません。

しかし、
腸内微生物たちのためにも、
バランスの取れた食事を
日頃から意識することが大事なわけです。

さいごに

今回は、
マクドナルドは、体に悪いのか?
についてみてきました。

どうやら、
ちまたで、ウワサされるような、
「マクドナルドは腐らない」という話は、
ただの都市伝説のようです。

したがって、
「マクドナルドは添加剤だらけ!」
というエビデンスのない指摘も
どこまで本当なのかどうかは、よくわかりませんね。


しかし、
だからといって、
「マクドナルドは体に良い」という話には
ならないようです。

牛肉の産地には、
少し懸念が残ります。

私は、
「ホルモン剤」のリスクは、
多くの人が思うほど、
甘くはないと思っています。

それに、加えて、
マクドナルドのような
ファストフードばかりを食べていると、
あなたの体からは、
大事な腸内微生物たちが
どんどん姿を消していきます。


あなたの体は、
あなたが食べたものによって
形作られていきます。

ぜひとも、
バランスのよい食生活を心がけるように
していきましょう。