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ぶどうは体に悪い?皮ごと食べても大丈夫?2つのリスクとは

その食品、安全性は?

さっそくですが、
あなたの好きな果物は、
なんですか?

私は、やっぱり、
「ぶどう」です。

この間、
初めて食べた「シャインマスカット」には、
感動しました!

これは、ついつい、
食べすぎてしまうリスクがあります。

では、しかし、
こんなに、おいしい「ぶどう」や「マスカット」には、
他には何のリスクもないのでしょうか

皮ごと、食べても大丈夫なのかについても、
気になりますよね。

というわけで、
今回は、
ぶどうやマスカットに潜むリスク
について、取り上げていきます。

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ぶどうやマスカットに潜む2つのリスク

では、結論から行きましょう。

今回の結論は、

ぶどうやマスカットには2つの健康リスクがある

とさせていただこうと思います。

では、さっそく、
2つのリスクについて、
見ていきましょう。

一つ目のリスク

1つ目のリスクは、
残留農薬のリスク」です。

マスカットを含む、ぶどうは、
実は、残留農薬が多い部類の果物に入るのです。

ちなみに、
レーズンもぶどうの一種ですね。

実は、レーズンにも、注意が必要です。
↓の記事もぜひご覧くださいませ。

2つ目のリスク

では、
2つ目のリスクを見ていきましょう。

2つ目のリスクは、
ジベレリンのリスク」です。

「ジベレリン」・・・
なに、それ・・・?といった感じでしょうかね。

「ジベレリン」は、
種なしのぶどうやマスカットを育てる時に
使われる薬剤です。

「種なし」ぶどうは、
実は、薬剤によって作り出されていたんですね。

知っていましたか!?

というわけで、
ジベレリンについては、
あくまで「種無しぶどう」についてのリスクということになります。

細かいことを言えば、
「ジベレリン」も農薬の一つではあるのですが、
今回は、置いておきましょう。

ぶどう自体は、体にいい!

さて、
「ぶどうに潜むリスク」の話に入る前に、
勘違いしてはならないのは、
「ぶどう自体は体にいい」
という話です。

ぶどうには、多くの栄養素が含まれています。

・ビタミンB
・ビタミンC
・ビタミンK
・食物繊維
・ポリフェノール

などの栄養素が
一般的に多く含まれると言われています。

ビタミンや食物繊維が、体にいいのは、
おそらく言うまでもないでしょう。

加えて、
特に、赤ぶどうには、
ポリフェノールの1種である「レスベラトロール」という成分が
多く含まれていると言われています。

レスベラトロールといえば、
「長寿効果がある!」
と、一時は話題になった成分ですね。

残念ながら、
レスベラトロールの長寿効果は、
デマだったようですが、
その高い抗酸化作用から、
やはり、体には良いと評判です。

ポリフェノールは、
「赤ワイン」に特に多く含まれていますが、
アルコールは、体に悪い面の方が大きいという研究報告もありますので、
素直に「ぶどう」から摂る方が良いと私は、思っています。

というわけで、
リスクがあるからと言って、
完全にぶどうを食べるのをやめてしまうと、
別の弊害を生じてしまう可能性もあるということは、
忘れてはならない事実です。

ぶどうやマスカットの残留農薬にご注意!

ぶどうやマスカットには残留農薬が多い!

さて、ここまでの話で、
「ぶどうやマスカット自体は、体にいいよ!」
ということについては、
ご理解いただけたかと思います。

それでは、
ここからは、「ぶどうに潜むリスク」の話に
入っていきましょう。

まずは、
「残留農薬のリスク」の話です。

残念ながら、
ぶどうは、残留農薬が多い果物の部類に入ります。

『EWG』という環境保護団体が、
毎年、野菜や果物の残留農薬を調べて、
ランキングを発表してくれています。

その名も、
Dirty Dozen™
直訳すると、『汚れた12』。

「Dozen」は、12個で1組の「1ダース」のことですね。

というわけで、
残留農薬の多いワースト12の野菜や果物が、
毎年、発表されているわけです。

このランキングにおいて、
「ぶどう」は何位にランクインしているでしょうか。

正解は、8位です。

大したことないじゃん!
と甘く見るのは早いですよ(笑)

くわしく内容を見てみましょう。

調査では、「ぶどう」のサンプルの90%以上で
2種類以上の残留農薬が検出された
とされています。

これは、
あなたが、過去にぶどうを食べたことがあるならば、
ほぼ必ず、残留農薬を口にしてしまっていることを
示しているかと思います。

もちろん、
スーパーで売られているような「ぶどう」に含まれるほどの量の残留農薬では、
私たちは、すぐに病気になることはありません。

しかし、
残留農薬というものは、
少しずつ、我々の体をむしばんでいくタイプの毒性を示します。

ですので、可能な限り、
日常的に残留農薬を避けていく必要があるというわけですね。

そもそも残留農薬、体に悪いの?

さて、ここまでの話で、
「ぶどうには残留農薬が多い!」
ということがわかってきました。

しかし、
ぶどうやマスカットに、
ちょっとしか含まれていないような残留農薬が
我々の人体にそんなに大きく影響を与えることは
あるのでしょうか?

確かに、
残留農薬は、
ぶどうの中にほんの微量しか含まれません。

ですので、
普通にスーパーに並んでいる
ぶどうを少し食べたくらいでは、
中毒症状が出て、病院に運ばれる・・・
なんてことはありません。

そこには、少し安心ですね。

では、
そんな「微量の残留農薬」は、
我々の体にどんな影響を与えるのでしょうか。

まず、抑えておかなければならないのは、
残留農薬の影響は、
「すぐに」「明らかな形」で
表れるものではないということです。

当然ながら、
「残留農薬を避けたあなた」と
「残留農薬を避けなかったあなた」を
直接、比べることもできません。

ですので、
残留農薬の体への悪影響は、
あくまでも、「潜在的なリスク」ということになります。

それを踏まえた上で、
残留農薬の体への悪影響を確認していきましょう。


「Californians for Pesticide Reform(CPR)」の発信
参考にしましょう。
「CPR」はカリフォルニアの農薬の改革団体ですね。

残留農薬の潜在的なリスクとしては、
下記のようなものが指摘されています。

・発がん性
・脳や神経系の障害
・先天性欠損症
・不妊症などの生殖障害
・肝臓、腎臓、肺などの臓器の障害

かなり深刻な内容ですね。

そして、
残留農薬は、
特に子どもたちへの影響の方が
大きいと言われています。

子どもは、
”単なる体の小さな大人”ではないのです。

子どもたちの脳や臓器は、
発展途上です。

そんな発達の途中の脳や臓器が、
ダメージを受ければどうなるでしょう。

そのダメージは、
長い人生の間、
ずっと残っていくことになります。

だから、
特に子供たちの食べるもの、使うものには、
注意をしてあげないといけないわけですね。

ぶどうについても、
もちろん例外ではありません。

ジベレリンって体に悪いの!?

では、
ぶどうやマスカットの2つ目のリスクである
「ジベレリンのリスク」について、
見ていきましょう。

「ジベレリン」は、
「種のない」ぶどうやマスカットを育てる時に
使われる薬剤です。

ですので、
あくまで「種無し」のぶどうやマスカットに関するリスク
ということになります。

まだ育つ前のぶどうやマスカットを
「ジベレリン」液にポチャリッと
漬けてやることによって、
種がなく、食べやすい実が育つわけですね。

なんだか、この時点で
少しあやしい話ではありますよね(笑)

では、
少しあやしげな「ジベレリン」、
人体には影響はないのでしょうか。


ぶどうやマスカットの成長を狂わせる
少し怖そうな「ジベレリン」

妙な誤解を生んでしまってはいけないので、
確認しておかなければならないのですが、
「ジベレリン」は、
普通に自然界に存在する植物ホルモンです。

つまり、
人工的に作った危ない化学物質というわけではありません!

しかし、
さらに勘違いしてはならないのは、
「必ずしも天然のモノならば安全だというわけではない」
ということです。

当たり前な話ではありますが、
フグにも毒がありますし、
キノコの大半にも毒があります。

つまり、
「ジベレリン」が自然界に存在するものだからと言って
必ずしも安全だと判断するのは
気が早いというわけです。

2019年の中国の論文を参考にしましょう。

論文の大筋の内容は、
「ジベレリンは、精子の運動性を低下させる」という話ですね。

論文の要旨をそのまま参考にすれば、
ジベレリンは、↓のような毒性があることが、
過去に指摘されています。

・肝毒性
・腎毒性
・遺伝毒性
・神経毒性
・発がん性
・催奇形性

当然ながら、
種なしのぶどうやマスカットを食べたからと言って、
食べたからと言って、
すぐに↑の毒性があらわれるわけではないしょう。

逆に、
種なしのぶどうやマスカットを食べなかったからと言って、
↑のような毒性症状が体に絶対にあらわれないわけでもありません。

人の体の機能は、複雑であり、
日ごろ食べるいろいろな食べ物の影響を受けるわけです。

なんだか、むずかしいですね。

ただ、一つだけ確かなことは、
「ジベレリンを多く摂ったあなた」と
「ジベレリンを摂らなかったあなた」を比べた場合、
↑の毒性症状が体にあらわれるリスクは、
「ジベレリンを多く摂ったあなたの方が高い」ということですね。

ややこしい表現になりましたが・・・(笑)

つまり、
種無しのぶどうやマスカットを多く食べることは、
普通の果物を食べる以上に、
ジベレリンのリスクを多くとることに
つながるというわけですね。

ぶどうやマスカット、皮ごと食べても大丈夫?

さて、では、
ぶどうやマスカットを
皮ごと食べるリスクについて
見ていきましょう。

ここまでの内容をまとめると
ぶどうやマスカットには、
「残留農薬」が多く、
種無しであれば、「ジベレリン」が多く含まれる
という話でした。

できることなら、
残留農薬もジベレリンも
多く、とりなくはないですよね。

農薬もジベレリンも、
基本的には、
ぶどうやマスカットの実の部分に
付着させられます

つまり、
実の表面には、
特に「残留農薬」や「ジベレリン」が
残っているリスクが高いわけです。

これについては、
WHOからも、
Pesticide residues in food」というタイトルで
発信がなされています。

WHOからも、
残留農薬を避けるために、
皮をむいて、果物を食べることが
すすめられているのです。

というわけで、
ぶどうやマスカットについても、
できれば、皮をむいて食べた方がよいを
私は考えています。

確かに、
皮の方に多く含まれる栄養があることも事実です。

しかし、
栄養をとりたいからと言って、
残留農薬の影響を軽視するのも得策ではありません。

ですので、
ぶどうやマスカットの栄養を余さず、
とろうとするのならば、

有機栽培のものを選ぶというのが、
ベターな選択だ
と言えるわけですね。

結局、ぶどうやマスカットは体に悪いの?

さて、今回は、
「ぶどうやマスカットの健康リスク」
について見てきました。

ぶどうやマスカットには、
↓の2つの健康リスクが存在します。

残留農薬のリスク
ジベレリンのリスク

また、果物の皮には、
特に農薬が残留すると言われています。

ぶどうやマスカットについても
例外ではありません。

ですので、
ぶどうやマスカットの栄養を余さず、
とりたいと考えるならば、
有機栽培のものを選びましょう。

ジベレリンのリスクを考えるならば、
皮ごと食べるタイプのシャインマスカットも
ほどほどにしておいた方がよさそうです。

ただし、
こんなにおいしいシャインマスカットを
金輪際、食べないなどというのは、
ただただ人生の損にしかなりません!

というわけで、
リスクとリターンを程よく考えながら、
我慢しない範囲で幸せに生きていければいいな、
と思います。

リスクがあることを
「知っている」だけで、
あなたの人生は大きく変わることでしょう。

そんなわけで、
余計な残留農薬のリスクをとるのを避け、
とるに値するリスクだけをとるために、
「ぶどうやマスカットは有機栽培!」
が私のおすすめです。