食品の中の危険な化学物質たち。内分泌かく乱物質を再認識せよ!

健康を守る
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世の中には、
危険だとわかっているのに、
平気で使われ続けている化学物質が
たくさんあります。

なぜ、
それらはなくならないのでしょうか?

理由はいくつかあります。

・規制が追い付かないから
・代わりの材料がないから
・危険だと言い切れるデータがないから

こんなところでしょうか?

あなたも、
できることなら、
体に悪い化学物質を避けたいですよね。

というわけで、
今回は、
「食品の中の実は危険な化学物質たち」
について、
まとめていきたいと思います。

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内分泌かく乱物質は、一目で危険だとわからないことが危険

さて、今回、
「食品の中の実は危険な化学物質たち」として、
取り上げるのは、
「内分泌かく乱物質」と呼ばれる物質たちです。

この「内分泌かく乱物質」の厄介なところは、
「一目で危険かどうかわからない」ところです。

「一目で危険かどうかわからない」から、
規制が追い付かず、
多くの疑わしい物質が
放置された状態になっているわけですね。

では、どうして、
「内分泌かく乱物質」は、
「一目で危険かどうかわからない」
のでしょうか?

そこには、大きく2つの理由があります。

従来の毒物学では測れない「低用量作用」

「内分泌かく乱物質」が、
「一目で危険かどうかわからない」理由の一つとしては、
「従来の毒物学で、その危険度が測れないこと」が
挙げられます。


例えば、
アルコールは、人によって、
お酒に強い弱いはあるものの、
「飲みすぎる」と、
急性アルコール中毒になってしまいますよね。

このように、
「従来の毒物学」の考え方に従えば、
体に悪い物質は、
その物質を過剰に与えることによって、
わりと簡単にあぶり出すことができます。

「従来の毒物学」とは、
16世紀のスイスの化学者である
『パラケルスス』いわく、

「全てのものは毒であり、
 毒でないものなど存在しない。
 その服用量こそが毒であるか、
 そうでないかを決めるのだ」

ですね。

つまり、
手っ取り早く毒性を調べるならば、
適当な量の物質を人に注射して、
何も反応がなければ、
「毒性はない」と判断できるわけです。

余談ですが、
パラケルススは、
鋼の錬金術師のエドとアルのお父さんのモデルに
なった人物です。


では、
「内分泌かく乱物質」は、
なぜ「従来の毒物学で危険度が測れない」のでしょうか?

それは、
「内分泌かく乱物質」に、
低用量作用」というものがあるからです。

低用量作用」とは、
「内分泌かく乱物質」特有の性質で、
より少ない量を摂取した方が、
強い毒性を示すという
不思議な作用のことです。


なぜ、
「内分泌かく乱物質」が、
このような奇妙な作用の仕方をするのかは、
以下のように考察されています。

「内分泌かく乱物質」は、
偽物のホルモン物質として、働き、
人間のホルモン受容体に結び付いて
悪さをすると言われています。

しかし、この時、
大量の「内分泌かく乱物質」が存在していた場合、
人間のホルモン受容体は、
「内分泌かく乱物質」を偽物のホルモン物質だと
見破ることができてしまうのです。

逆に、
少量しか「内分泌かく乱物質」が存在しない状況では、
人間のホルモン受容体は、
「内分泌かく乱物質」を本物のホルモン物質だと
かん違いしてしまい、
仲良く結びついてしまうのではないか
と考えられています。

これが、本当ならば、
「従来の毒物学」の常識が
ひっくりかえってしまうような新事実ですよね。

従来の毒物学を参考にして
「適当な」量で毒性試験をしていたら、
「内分泌かく乱物質」は、
本当は有毒であっても、
「毒性はない」と判断されてしまう
可能性が高いというわけです。

内分泌かく乱物質は、少しずつ影響を与える

そして、
さらに厄介なことに、
「内分泌かく乱物質」は、
少しずつ少しずつ
人間の体に影響を与えていくと言われています。

実際のホルモン療法なんかも、
注射をして、すぐに
胸が大きくなったり、
筋肉がムキムキになったり
するわけではありませんよね。


そのため、
「内分泌かく乱物質」は、
短期間で安上がりな研究をしても
「一目で危険かどうかわからない」というわけです。

「一目で危険かどうかわからない」ものを
規制の対象にするのは、むずかしいですよね。

実際には、
何もしていないようで、裏では悪いことをしているかもしれないし、
悪いことをしているようで、実は無実なのかもしれません。

なんだか、
政治家さんに似ていますね(笑)

だから、
「一目で危険かどうかわからないこと」が
さらに危険度を高めている
とも言えるわけです。

「疑わしきは、罰せず」
というやつです。

危険かどうかの研究をするにしても、
長い時間と慎重なデザインが
必要だとされています。

そして、
「内分泌かく乱物質」だと疑われている化学物質は、
世の中には、あふれるほど存在しているのです。

一般的な内分泌かく乱物質は?

とりあえず、
世の中には、危険な物質たちが
野放しにされていることだけは
わかっていただけたかと思います。

では、本題に入っていきましょう。

ここからは、
食品に含まれている可能性が高い
特に一般的な「内分泌かく乱物質」について
まとめていきます。

BPA

「内分泌かく乱物質」として、
特に有名なのは、やはり、
「BPA」でしょうか。

「BPA」は、
缶詰や缶ジュースの内側に
塗られている「塗料」に
入っていると言われています。

「BPA」については、
すでにかなりの注目を集めており、
規制は、おこなわれていないものの、
厚労省が
「個人で気を付けてね!」
メッセージを出しているほどです。

「BPA」には、
内分泌かく乱作用が確認されており、

・糖尿病の発生率の増加
・成人男性の性機能障害や行動の変化
・若い女性の攻撃性や多動性

などを「BPA」のせいだとする
研究報告もあります。

スチレン

次は、「スチレン」です。

カップラーメンに
お湯をそそぐと、
容器から溶け出すとして、
一躍、有名になりましたね。

さわぐだけ、さわいだら、
その後、ふわりと聞かなくなりました。

日本のマスコミは、
なんとも無責任です。


「スチレン」については、
現在は、
「内分泌かく乱作用を有しない」
という説が、有力になっているようです。

2002年ラットを対象にした研究ではありますが、
スチレンがおおむね内分泌かく乱作用を示さないことが
確認されています。

もちろん、
ヒトがスチレンに大量にさらされれば、
毒性を示します。


現在の化学で分かっている範囲では、
カップラーメンから
溶け出す程度のスチレンならば、
ひとまず心配はなさそうだという
表現が適切かもしません。

ただし、
過去の厚労省の検討会の結論では、
「ダイオキシンやトリブチルスズのように
 別の作用の仕方をする可能性もあるので、
 スチレンも完全には、
 内分泌かく乱作用を否定することはできない。」
という内容が申し添えられています。

完全に潔白というわけではなく、
安心して、カップラーメンを食べましょう!
とは、いえそうにない内容ですね。

内分泌かく乱物質の規制は徐々に進んでいる

今回は、
「食品の中の内分泌かく乱物質」
として、
「BPA」と「スチレン」を取り上げました。

個人的には、
もっとたくさんの物質が取り上げられると
思っていたのですが、
なんだかんだで
規制もしっかりと進んでいる印象です。

かつて、
危険とされた
「有機塩素系の農薬」や「有機スズ」、
「フタル酸エステル」などは
食品に入らないように、
規制がしっかりと進められているようです。

少し安心しました。

一方で、
「テフロン加工のフライパン」や
「ネオニコチノイド系農薬」など
危険性がまだまだ定かではない
新たな化学物質たちが
次々とあらわれているのも事実です。

なかなか身を守るのがむずかしい世の中です。

私たちは、
便利さと引き換えに
いったい何を失っているのでしょうか。

知っておきたいような・・・
知らない方が幸せなような・・・

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